レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年01月16日
- 登録日時
- 2023/01/25 10:30
- 更新日時
- 2023/01/25 10:30
- 管理番号
- いわき総合-地域703
- 質問
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解決
いわき市で初めて石炭層が見つかった「弥勒沢」の地名の由来が知りたい。
- 回答
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「弥勒沢」(現在の内郷白水町)は片寄平蔵が石炭層を発見した場所で、「常磐炭田発祥の地」といわれています。
地名の由来については、以下の資料に記述が確認できました。
【資料①】『常磐炭田発祥の地にあるみろく沢炭鉱資料館写真集』(渡邊爲雄 奥会津書房 2002)
→p 29~31に弥勒沢の弥勒堂や祭礼の様子、片寄平蔵の碑の写真等が掲載されています。
p30に「大昔、この下を流れる白水川の川岸に、沢山の石像が立ち並んでいたことから、弥勒沢と呼ばれるようになり」と記述あり。
なお、弥勒堂については「この石像が崖崩れや大水で流出してしまうので、この高台に安置し、弥勒堂として祀ったという玄老達の説である」とあります。
【資料②】『常磐炭田開発者片寄平蔵』(鈴木光四郎 片寄平蔵頌徳会 1955)
→p10に「彌勒沢の名称は古くからその地に彌勒菩薩の石像が川に沿つて道標のように建てられていたことからいわれたもの」と記述があります。
- 回答プロセス
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上記調査のとおり。
なお、以下の資料には弥勒沢の由来に関する記述は確認できませんでした。
・『角川日本地名大辞典 7』(「角川日本地名大辞典」編纂委員会 角川書店 1981)[K-291-カ-]
・『日本歴史地名大系 7』(平凡社 1993)[K-291-ニ-]
・『いわき市史 別巻[2] 常磐炭田史』(いわき市史編さん委員会 いわき市 1989)[K-210.1-1-イ-]
・『内郷郷土史(上・下巻)』(内郷郷土史編さん委員会 1986)[K-210.1-1-ウ-]
・『常磐炭田史』(清宮一郎 尼子会事務局 1955)[K-567-キ-]
・『地名の変化にみる、いわきの近代化』(いわき市立いわき総合図書館 いわき未来づくりセンター 2008)[K-291-チ-]
・『ふるさといわき抄』(高木稲水 いわき春秋社 1978)[K-291-タ-]
・『ふくしまの地名を拾う』(笹川壽夫 歴史春秋出版 2006)[K-291-サ-]
・『片寄平蔵氏傳』(会田敏 平活版所 1902)[K-289-カタ-]
・『片寄平蔵実伝』(本多徳次 四倉史学館事業部 1979)[K-289-カタ-] ほか
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 石炭 (567 9版)
- 参考資料
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- 【資料①】『常磐炭田発祥の地にあるみろく沢炭鉱資料館写真集』 (K-567-ワ-・1111351993)
- 【資料②】『常磐炭田開発者片寄平蔵』 (K-289-カタ-・1110102454)
- キーワード
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- 弥勒沢
- みろく沢
- 常磐炭田
- 石炭
- 地名由来
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000327859