レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年01月13日
- 登録日時
- 2023/10/21 16:52
- 更新日時
- 2023/11/21 10:55
- 管理番号
- 遠野-2010-02
- 質問
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解決
遠野近辺で、昔、食されていた野草や薬草が載った資料はないか。
- 回答
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昔から食されていた野草や薬草が載った資料として下記の資料を紹介
1.「宝暦凶作見聞集」(松本武則,2000)には、宝暦5年の凶作時、稗や粟、フキ、トコロ、ワラビなど食していることが書かれている。
2.「視えざる森の暮らし」(岡恵介,大河書房,2008)には、北上山地の食用植物の一覧と薬用植物の一覧があり、その食用方法や活用方法が書かれている。
3.「山人炉端話」(留場栄,1988)p121からp123にわらびの根掘りの様子と、飢饉のときの様子が書かれていて、わらびの根を調理する様子も書かれている。同じくp208からp223に「食い物のこと」として様々な種類の郷土食について紹介されていて、その中に野草を使った郷土食も紹介されている。
4.「遠野郷母の味百選」(岩手県遠野保健所,1987)季節ごとの山菜などの植物とその調理方法などが書かれている。
- 回答プロセス
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<所蔵資料からの調査>
「宝暦凶作見聞集」(松本武則,2000)に宝暦5年の大凶作時の様子と、その時に食された野草・雑穀などのほかにそれらの調理方法や健康状況などが書かれている。
「視えざる森の暮らし」(岡恵介,大河書房,2008)p95~p100に近隣地域の食用植物と薬用植物の利用方法が表を含めて書かれている。
「山人炉端話」(留場栄,1988)p121からp123に餓死時(注:凶作)と根もち掘りの話として、わらびの根を取る様子と餓死時(凶作)のわらび根掘りについて書かれている。同じくp208からp223に食い物のこととして様々な種類の郷土食について紹介されていて、その中に野草を使った郷土食も紹介されている。
「遠野郷母の味百選」(岩手県遠野保健所,1987)p94に季節ごとの山の幸、里の幸として野草の収穫時期とその料理・調理方法が書かれている。
- 事前調査事項
- NDC
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- 農業 (610 8版)
- 食品.料理 (596 8版)
- 衣食住の習俗 (383 8版)
- 参考資料
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- 和田氏隆久 原本編集,松本武則 編集. 宝暦凶作見聞集 鈴木重男 解読筆写本複製. 松本武則, 2000. (原本の出版年は宝暦7年(1757))
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岡惠介 著 , 岡, 惠介. 視えざる森の暮らし : 北上山地・村の民俗生態史. 大河書房, 2008.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009799232-00 , ISBN 9784902417197 -
留場栄 著 , 留場, 栄. 山人炉端話 : 遠野の民話・一農民の生活記録. [留場栄], 1988.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002012145-00 -
遠野保健所 編集 , 岩手県遠野保健所. 遠野郷「母の味」百選. 岩手県遠野保健所, 1987.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036171672-00
- キーワード
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- 薬用植物
- 草
- 山菜
- 食糧
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000340042