レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/12/18
- 登録日時
- 2021/03/10 00:30
- 更新日時
- 2024/03/29 00:34
- 提供館
- 金沢市図書館 (2310230)
- 管理番号
- 玉川-000869
- 質問
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解決
【七福神が宝船に描かれ始めた時期について】 初夢を見るとき、宝船の絵を枕の下に置いて眠ると吉夢をみると言われている。
現在は宝船に七福神が乗った絵が一般的だが、いつごろから七福神が描かれるようになったのか。
- 回答
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・『年中行事大事典』(112898088)に、古くから初夢に宝船を敷く習慣があったこと、近世に入り、広く庶民にその習慣が広がっていったことなどが記載されている。
絵柄は、千両箱、隠れ蓑笠、砂金袋、珊瑚、分銅などの宝物を積んだ帆掛船「宝貨型宝船」というが多い。
・近世に宝船に七福神を乗せた図柄の「乗合七福神型宝船」が登場し、大正時代にこの形が大流行したことが記載されている。
・『七福神信仰事典』(111993378)p.42~45に、宝船の変遷について記されている。
初期は、京都五条天神で売り出されたもので、帆も櫂もない船に稲を積んだシンプルなものから進化していった様子が記載されている。
・七福神は主に江戸・東京に多く、七福神が乗りこみ回文が書き込まれるようになったのは、明治後期からと記載されている。
・p282~295には主な神社の宝船の絵が収録されている。
・宝船の図柄については、『宝船百態』(129634334)『多加良富年』(129743983)に多数収録されている。特に『多加良富年』には、江戸の「お宝売り」が売り歩いたとみられる絵柄も収録されている。
・『多加良富年』によれば、宝船は室町時代に始まり、江戸時代に七福神が乗った宝船が描かれ始めた。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 社会科学 (3 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000294958