レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2024年03月11日
- 登録日時
- 2024/03/15 12:52
- 更新日時
- 2024/04/08 17:50
- 管理番号
- 2405
- 質問
-
解決
1.水上機用として計画されていた明治航空基地の平面図は残されているか。その平面図に油ヶ淵は含まれていたか。
2.全国の航空基地のうち、水上機用として建設されたところは、湖沼や海岸近く、そこを滑走路とする平面図であるか。
- 回答
-
1. 明治基地についての資料を確認。昭和20年頃の平面図は記載があるが、油ヶ淵沿いにあるような平面図は見つからなかった。
下記の資料を提供
*全て明治航空基地の平面図が記載
『安城市歴史博物館研究紀要12』(A069/アン/)p98
『明治基地と海軍航空隊』(A234.5/スズ/A)p3
『安城歴史研究 第27号』(A234.5/アン/A)p171
『安城歴史研究 第3号』(A234.5/アン/A)p67
『聞きがき東端』(Å234.5/アン/A))p155
『安城歴史研究 第28号』(A234.5/アン/A)p138
『新編安城市史7 資料編 近代』(A234.5/アン/A)p644
『戦時下にできた明治航空基地』(A207/アン/A)p12
2. 下記の関連資料を提供
・『時事年鑑 昭和12年版』(NDLデジタルコレクション)p.326~327民間飛行場の名前が確認できた
・『福岡の教科書』(291.9/ジエ/T)p.30※地図のみ(福岡第一飛行場のあった場所を確認)
・(インターネット)「大津市歴史博物館学芸員のノート」第22回
→戦時中の水上飛行訓練所の写真あり
・『鹿児島県の近現代』(219.7/カゴ/T)p.249
→鴨池海岸に鹿児島空港が、串良町と溝辺町十三塚原に海軍飛行場が建設されたとあり
・『「軍都」を生きる』(213.1/シミ/T)p.12 霞ヶ浦(湖)のほとりの飛行場について周辺地図あり
→p.29に着水する飛行機の写真あり
・『TOKYO軍事遺跡』(213/イイ/T)p148~153に「鹿島海軍航空隊」に海につながる滑走路の写真有り
(インターネット)
・「美浦村」公式ホームページ「美浦フィルムコミッション」関連資料p15~18平面図の記載あり
・WEBサイト「防衛研究所 戦史資料・戦史叢書」で検索
➡航空基地まで絞り込み、地域名でキーワード検索すると、各地の航空基地の平面図が確認できる
【参考文献】
『福岡県の近現代』(219.1/アリ/T)※記載なし
『福岡遊学』(291.9/フク/T)※記載なし
- 回答プロセス
-
1.レファ協より、過去の類似事例(管理番号2051,2373,1014)の参考資料を確認。
2.
〇NDLデジタルコレクションでキーワード「航空基地␣水上機用」を検索
➡『時事年鑑 昭和12年版』を確認すると、「安藤飛行研究所(名古屋)」民間飛行場の名前が確認できた。
〇「安藤飛行研究所(名古屋)」をインターネットで検索
➡関連として天虎飛行研究所の記事を見つけた。
「大津市歴史博物館学芸員のノート」第22回
この飛行場は琵琶湖を利用した水上飛行機の訓練場であることがわかる(平面図はなし)。
〇『時事年鑑 昭和12年版』を確認
福岡第一飛行場(水陸両用)には 長さ80メートルの水上機用滑走路があったという記述があるため、
福岡県についての本を確認。➡飛行場については言及がなかった。
〇インターネットで各飛行場を検索
「水上飛行場␣福岡」で検索
➡福岡市の史跡として、 「旧雁ノ巣飛行場 水上機滑走台跡」が出てくる
(雁ノ巣飛行場は福岡第一飛行場の通称:ウィキペディアより)
〇「291」の棚で地域史を確認
「雁の巣は博多湾に面している(『福岡の教科書』(291.9/ジエ/T)p.30地図より)
ので、このあたりに滑走路があったと思われる。他に、鹿児島県と茨城県の本を確認すると、沿岸部や湖のそばに
水上機用の飛行場が作られていた」という記述あり
〇レファ協にて「水上機␣航空基地」と検索
→茨城県立図書館の事例を参考(管理番号 茨城-2018-073)
※参考資料の『TOKYO軍事遺跡』(213/イイ/T)p148~153に「鹿島海軍航空隊」に海につながる滑走路の写真有り
〇インターネットにて「美浦村」と検索
美浦村のHP内「美浦フィルムコミッション」のロケ情報に鹿島海軍航空隊跡地があり、
その下に「鹿島海軍航空隊跡地基礎調査報告書(1/2)」のp15~18に平面図の記載有り
〇WEBサイト「防衛研究所␣戦史資料・戦史叢」で検索
航空隊の設置図確認できる
「防衛研究所 戦史資料・戦史叢書検索」内にて、
戦史史料>海軍一般資料>航空部隊>航空基地まで絞り込み、
地域名でキーワード検索すると、各地の航空基地の平面図あり
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本 (291 9版)
- 九州地方 (219 9版)
- 関東地方 (213 9版)
- 参考資料
-
-
安城市歴史博物館/編集. 安城市歴史博物館研究紀要 12. 安城市歴史博物館, 2005-03.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000001-I23211009915023829 -
鈴木丹 編. 明治基地と海軍航空隊. 鈴木丹, 1995.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002468632 -
安城市歴史博物館 編. 安城歴史研究 (27) 2001. 安城市教育委員会, 2001., ISSN 0287-0096
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000028432-i6459601 -
安城市歴史博物館 編. 安城歴史研究 (1)-(3) 19750000-19770000. 安城市教育委員会, 1975-1977., ISSN 0287-0096
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000028432-i6459264 -
聞きがき東端. 安城民俗談話会, 2000.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002938609 -
安城市歴史博物館 編. 安城歴史研究 (26)-(29) 20000000-20030000. 安城市教育委員会, 2000-2003., ISSN 0287-0096
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000028432-i6459186 -
安城市史編集委員会/編. 新編 安城市史 : 資料編 近代 7. 安城市, 2006-06.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000001-I16111000000477335 -
安城市歴史博物館 編. 戦時下にできた明治航空基地 : 企画展. 安城市歴史博物館, 2011.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011250066 -
福岡の教科書. JTBパブリッシング, 2022. (大人のための地元再発見シリーズ)
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I032437347 , ISBN 978-4-533-15119-4 -
原口泉, 宮下満郎, 向山勝貞 著. 鹿児島県の近現代. 山川出版社, 2015.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I026379379 , ISBN 978-4-634-59081-6 -
清水亮 著. 「軍都」を生きる : 霞ケ浦の生活史1919-1968. 岩波書店, 2023.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I032622541 , ISBN 978-4-00-022647-9 -
有馬学, 石瀧豊美, 小西秀隆 著. 福岡県の近現代. 山川出版社, 2021.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I031627477 , ISBN 978-4-634-59082-3 -
福岡地方史研究会 編. 福岡遊学 : テーマ別福岡市近郊歴史ガイド. 海鳥社, 2022.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I032468176 , ISBN 978-4-86656-129-5 -
飯田則夫 著. Tokyo軍事遺跡. 交通新聞社, 2005.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007866810 , ISBN 4-330-83405-7
-
安城市歴史博物館/編集. 安城市歴史博物館研究紀要 12. 安城市歴史博物館, 2005-03.
- キーワード
-
- 航空基地(コウクウキチ)
- 明治航空基地(メイジコウウクウキチ)
- 水上機(スイイジョウキ)
- 平面図(ヘイメンズ)
- 油ヶ淵(アブラガフチ)
- 湖沼(コヌマ)
- 海岸(カイガン)
- 郷土
- 一般書
- T
- その他
- 安城
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 0 社会人
- 登録番号
- 1000347505