レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年10月08日
- 登録日時
- 2024/02/23 10:46
- 更新日時
- 2024/03/11 11:15
- 管理番号
- 中央-1-0021699
- 質問
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解決
絵画鑑賞における鑑賞のポイントや画家の意図や技術を理解したい。通俗本で要点をつかむだけではなく、体系的に理論を学びたい。
絵画(NFT・イラスト・西洋油絵)を評価して購入することが目的で、美大1~2年生くらいの教養があれば十分ではないかと考えている。
参考になる資料を紹介してほしい。
- 回答
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絵画全般についての知識を大まかにまとめたもの、絵画の鑑賞について記述しているものを中心に、回答プロセス○印の資料を紹介した。
まずはこれらの本で概略をつかみ、さらに知りたいポイントを深掘りする場合は、紹介した本に掲載されている参考文献等を見ていただくのがよいかと思われる。
- 回答プロセス
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<絵画全般について>
○『絵画の教科書』谷川渥/監修 小沢基弘/編 渡辺晃一/編 日本文教出版 2001年
絵画の意味、対象、表現のかたち、画材、技法など、絵画についての知識を網羅的に解説した本。161の項目があり、それぞれの項目ごとに知識を深めるための関連書籍が紹介されている。
○『絵画の知識百科 やさしい鑑賞法から買い方、飾り方まで』主婦と生活社 1998年
「絵画の種類と技法」「絵画の見方」「西洋の絵画史」「日本の絵画史」等について概略が分かるようにまとめている。絵画の買い方や飾り方のポイントも掲載されている。
<絵画鑑賞について>
○『みるみるわかる「西洋絵画の見方」』壺屋めり/著 小学館 2022年
「注文する」「制作する」「体系化する」「鑑賞する」という4つの章でルネサンス・バロック期の絵画がたどる一連のプロセスと、それぞれのステップを理解するために知っておくべき背景がまとめられている。美術に関する入門書と専門書をつなぐ位置にある本で、巻末にはより詳しく学ぶための参考文献一覧もある。
○『絵を見る技術 名画の構造を読み解く』秋田麻早子/著 朝日出版社 2019年
絵画の「技法」に注目し、絵画を構成や配色、線、タッチといった観点から分析的、論理的に見る鑑賞方法について詳しく記述している。
○『図説・ゼロからわかる西洋絵画入門 技法・構図から画家の人間ドラマまで歴史を彩った名画の楽しみ方』岡部昌幸/監修 実務教育出版 2015年
ルネサンスから20世紀美術まで、36人の代表的な画家とその作品を取り上げ、画家の人物像、描かれた時代背景、技法・構図などの鑑賞ポイントを解説している。さらに深く知りたい人向けのブックガイドもついている。
○『武器になる知的教養西洋美術鑑賞』秋元雄史/著 大和書房 2018年
ルネサンス以降から20世紀のポップ・アートまでの流れを大まかにまとめ、それぞれを代表する23作品について、「表現」と「史実」から西洋美術を鑑賞するポイントを解説している。
○『名画の読み方 世界のビジネスエリートが身につける教養』木村泰司/著 ダイヤモンド社 2018年
宗教画、肖像画など、それぞれのジャンルの基礎知識について解説されている。
○『知識ゼロからの名画入門』永井龍之介/監修 幻冬舎 2016年
画商の視点から「ベスト50」と思われる画家を選び、それぞれの代表作に値段をつけるとともに、見所・歴史・芸術性を解説している。
○『論理的美術鑑賞 人物×背景×時代でどんな絵画でも読み解ける』堀越啓/著 翔泳社 2020年
美術作品を論理的なフレームワークを用いて鑑賞する方法について解説している。個々の知識・理論が分かる本ではないが、鑑賞に必要な知識のヒントにはなる。巻末に参考文献あり。
たとえば、美術史についてより深掘りしたい場合は、以下のような本がある。
以下は一例として紹介するものであり、このほかにも資料はたくさんあるので、「美術史」「絵画史」等をキーワードに探してみるよう案内。
<美術史関連>
○『近代絵画史 カラー版 上・下』高階秀爾/著 中央公論新社 2017年
19世紀前半から第二次世界大戦に至る150年間の西洋絵画の歴史をまとめている。下巻の巻末に参考文献あり。
○『モチーフで読む美術史 [1]』宮下規久朗/著 筑摩書房 2013年
○『モチーフで読む美術史 2』宮下規久朗/著 筑摩書房 2015年
絵画に描かれたモチーフを美術史と絡めて紹介。絵に描かれたモチーフを手掛かりに美術を読み解くことができる。はじめに読書案内あり。
<Udemy講座>
大学・Udemy等のオンライン公開講座についても、あれば参加したいとの希望があったため、以下をあわせて紹介した(※有料講座)
○「技法に注目する」鑑賞スタイルのUdemyアート講座
『絵を見る技術~名画の構造を読み解く』
https://www.udemy.com/course/art_akita1/?utm_medium=udemyads&ranSiteID=lnh38qIA9t0-3ctkOgY6tle.VdsQJRFczg&ranMID=47984&utm_source=aff-campaign&LSNPUBID=lnh38qIA9t0(2024.3.1最終確認)
○「知識で読み解く」鑑賞スタイルのUdemyアート講座
『【初心者向け】世界一わかりやすい西洋美術史マスターコース:アート鑑賞が100倍楽しくなる「知識ゼロ」から学べる大人の教養』
https://www.udemy.com/course/world-art-history/?utm_medium=udemyads&ranSiteID=lnh38qIA9t0-A.ad6sTVWkeUEDMuDP3Vgg&ranMID=47984&utm_source=aff-campaign&LSNPUBID=lnh38qIA9t0(2024.3.1最終確認)
- 事前調査事項
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以下は質問時に利用者から付記された情報
1:公開されている美大のシラバスを見たが、「テキスト適宜指定」の講座ばかりであった。
2:以下の用語、ジャンルが学ぶべきジャンルだとわかった。
・美学
・絵画理論・絵画論
・デザイン論
・美術史
3:具体的に見つけられた書籍
『美学のキーワード』 勁草書房
『デザイン表示の図法と作図』 オーム社
『絵画論』 中央公論美術出版
『美学への招待 増補版』 中公新書
『美学への手引き』 文庫クセジュ
『西洋芸術の歴史と理論』 放送大学教育振興会
『美学・芸術学研究』 放送大学教育振興会
ただし体系的にではなく、キーワード検索により虫食いで見つけただけの書籍群でしかない。
4:大学・Udemy等オンライン公開講座については未踏。あれば参加したい。
- NDC
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- 芸術.美術 (70 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 絵画鑑賞
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000346535