レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年1月11日
- 登録日時
- 2020/07/25 17:50
- 更新日時
- 2020/09/03 18:03
- 管理番号
- 相市-R1-11
- 質問
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解決
虫歯の起源はいつ頃なのか知りたい。
- 回答
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収集した資料の情報を踏まえ「稲作の普及から虫歯が広まったとされる文献は多々あるが、それ以前の古代人の口内にも少ないながらも存在したという記述もある。よって起源までははっきりしないが、広まった時期についてはある程度推察できるのではないか」という回答に至った。
また、収集した資料のうち、Wikipediaの情報を閲覧、文献①、②、③を貸出した。
- 回答プロセス
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●自館OPAC
“ムシバ レキシ”で検索→該当なし
“ムシバ”“歯”で検索→ヒットした資料の中から関連のありそうなものをピックアップ。以下の資料内に、虫歯の起源に関する記述があった。
①『歯医者に虫歯は治せるか』志村 則夫/著 東京創元社 1997【B497 S14884191】P100~「古代人は虫歯が少ない」という項目あり。
②『歯』大野 粛英/著 法政大学出版局 2016【383.7 S33452673】P1~「縄文時代に虫歯の痕跡がみつかる」という記述あり。
③『歯の話』藤田 恒太郎/著 岩波書店 1976【S497 S23731276】P131~「(前略)一般に未開の住民たちには、ほとんど虫歯がないか、あっても少ない」という記述あり。
●分類497付近をブラウジング
④『白米が健康寿命を縮める』花田 信弘/著 光文社 2015【497.3 S30223804】P93~「稲作が広まるにつれて虫歯の数も増えている」という項目あり。
●相模大野図書館より取り寄せた②『歯』の参考文献として記載されていた資料を神奈川県立図書館より取り寄せる。
⑤『むし歯の歴史』竹原直道/編著 砂書房 2001 P10~「約12万5千年前の人類やネアンデルタール人、クロマニヨンジンにもむし歯が観察されることがある。(中略)加熱、加工したでんぷん質を摂取するようになった縄文人にむし歯が増えたということです。」と記述あり。
●インターネット検索
Googleで“虫歯”“歴史”をキーワードに検索。
→Wikipedia「う蝕」がヒット。項目の「歴史」に虫歯の起源について記載あり。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%86%E8%9D%95#%E6%AD%B4%E5%8F%B2 2020年7月26日最終確認)
※【 】内は自館の請求記号と資料コードです。
- 事前調査事項
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利用者より、下記資料は閲覧済みと事前に申し出あり。
『歯痛の文化史』ジェイムズ・ウィンブラント/著 朝日新聞出版 2017【497.2 S32956088】P7~「原始人の歯」という項目あり。
- NDC
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- 歯科学 (497 10版)
- 参考資料
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『歯医者に虫歯は治せるか』志村 則夫/著 東京創元社 1997
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002597728-00 , ISBN 4488070159 -
『歯』大野 粛英/著 法政大学出版局 2016
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I027683294-00 , ISBN 9784588217715 -
『歯の話』藤田 恒太郎/著 岩波書店 1976
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I011083134-00 -
『白米が健康寿命を縮める』花田 信弘/著 光文社 2015
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I026952208-00 , ISBN 9784334038953 -
『むし歯の歴史』竹原 直道/編著 砂書房 2001
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003626229-00 , ISBN 491581887X
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『歯医者に虫歯は治せるか』志村 則夫/著 東京創元社 1997
- キーワード
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- 虫歯
- 起源
- 稲作
- 古代人
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査 書誌的事項調査
- 内容種別
- 歴史
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000284978