レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年2月3日
- 登録日時
- 2021/03/16 15:36
- 更新日時
- 2021/10/26 15:17
- 管理番号
- 中央-1-0021476
- 質問
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解決
ウイルスとワクチンについての本を探している。中でも、ウイルスを退治するにはワクチンは必要なのかということについて知りたい。
- 回答
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ワクチンや予防接種の必要性については様々な考え方があるが、以下の本を紹介した。
(1)『ワクチンは怖くない』岩田健太郎/著 光文社 2017年
P.95では、「抗生物質があるからワクチンは要らない」という意見に対して、「抗生物質が効かないウイルス感染症の存在や、抗生物質の副作用、薬剤耐性菌の出現など」が抗生物質の欠点であり、その欠点を補うのがワクチンであると反論を述べている。
P.112ではワクチンの説明として、
「ワクチンそのものが病気と闘っているわけではありません。ワクチンが行っているのは我々がもともと持っている獲得免疫能力の発動です。病気と戦っているのはあくまでも我々の免疫能力なのです」とある。
(2)『ワクチン新時代 バイオテロ・がん・アルツハイマー』杉本正信/著 橋爪壮/著 岩波書店 2013年
P.72「図8 スウェーデン(1770-1843年)におけるワクチン接種前後の天然痘による死亡率の推移」では、ワクチン接種が行われた後に死亡者数が激減しており、当時流行していた天然痘にワクチンが有効に作用したことが読み取れる。
(3)『予防接種のえらび方と病気にならない育児法 新訂版』黒部信一/著 現代書館 2017年
P.35~「なぜ、予防接種を受けるのか」では、「予防接種をするのは、その病気にかからないためではなく、その病気の重大な合併症を予防するため」であると述べている。そして、そのメリットと副作用などのデメリットを天秤にかけ、メリットの方が大きいならワクチンを接種する、といった考え方が望ましいとしている。
(4)『新・予防接種へ行く前に 改訂新装版』ワクチントーク全国/編 ジャパンマシニスト社 2015年
P.23では、「ワクチンで軽く病気にかからせ、免疫をつけるはずが、本当にその病気を発症し、重い症状をひき起こしてしまうことがあります」とワクチンの副作用のリスクについて述べている。
(5)『子どもと親のためのワクチン読本 知っておきたい予防接種 最新改訂版』母里啓子/著 双葉社 2019年
P.18では、赤ちゃんの予防接種について、「今ワクチンがある病気で、実際にかかったら死んでしまうようなこわい病気はほとんどない」、「赤ちゃんはうつる病気にかかりながら強く育っていくのが本来の姿」と述べ、予防接種を行わないという選択を提案している。
(6)『ちいさい・おおきい・よわい・つよい 117 予防接種は迷って、悩んでもいいんだよ。』青野典子/著 山田真/著 ジャパンマシニスト社 2017年
インフルエンザや子宮頸がんなど全12の病気についてワクチン接種の必要があるのか、著者2人が意見を述べている。
P.46~の「予防接種、基本の『き』」には、ワクチンの種類について解説がある。
(7)『ちいさい・おおきい・よわい・つよい-こども・からだ・こころBOOK No.70 予防接種み~んなまとめてチェック!!』桜井智恵子/編集代表 毛利子来/編集代表 山田真/編集代表 ジャパンマシニスト社 2009年
病気ごとにワクチン接種の必要性を述べている。
P.78~80「そもそもワクチンってなんだ?」には、ワクチンの成分や、ワクチンが病気を予防する仕組みについてまとめられている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 内科学 (493 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- ウイルス
- ワクチン
- 予防接種
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000295284