レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年01月16日
- 登録日時
- 2022/01/16 15:21
- 更新日時
- 2022/04/05 16:53
- 管理番号
- 北九2022中央001
- 質問
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解決
北九州市小倉北区で行われている「武蔵・小次郎まつり」の成り立ちについて書かれている資料はありますか
- 回答
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『小倉市誌 補遺』を確認したところ、作家村上元三氏が朝日新聞に連載した歴史小説『佐々木小次郎』の記念として、「小次郎碑」が手向山公園に建立寄贈されてから毎年陽春の頃、武蔵・小次郎まつりが行われているという記載がありました。
『小倉』によると、佐々木小次郎の碑は作家村上元三氏により昭和26年に建立されたことが分かりました。また、小次郎の命日である4月13日に「武蔵・小次郎祭」が手向山公園で行われていると書かれていました。
『北九州のまつり』では、戦後、地元の景勝会では4月23日(※“4月13日”の誤植の可能性あり)に近い日曜日を選び、両剣士を偲ぶ「武蔵・小次郎まつり」を始めた、と書かれています。
『北九州の祭事記』では、武蔵・小次郎まつりは4月13日に近い日曜日に行われると書かれています。また、この祭りは、戦後間もない1950(昭和25)年、桜ケ丘町内の住民が、「武蔵と小次郎という先人たちが命を賭け、剣を通して人間を磨いたことにちなんで敗戦後の先行きが分からない世相の中、子どもたちが健全に育ってほしい」と願ったことで始まった、と書かれていました。
北九州市のHP(https://www.city.kitakyushu.lg.jp/kokurakita/file_0080.html 2022/01/16確認)にも、佐々木小次郎の記念碑の欄に、毎年4月13日の決闘の日に近い日曜日に、両者を偲んで武蔵小次郎まつりが行われていることが書かれています。
昭和26年4月15日の朝日新聞(北九州版4面)には、「人気呼ぶ「小次郎舞」」という記事がありました。この記事によると、作家村上元三氏が小倉市に贈った「佐々木小次郎碑」の完成を記念する「小次郎舞」が14日に勝山公園で催されたそうです。
また、祭りの成り立ちではありませんが、昭和27年4月13日の朝日新聞(西部版)に「花見客押寄す 武蔵・小次郎祭」という記事がありました。
※「まつり」、「祭」の表記はそれぞれの参考資料の記述に準拠しています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 年中行事.祭礼 (386)
- 九州地方 (219)
- 参考資料
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小倉市. 小倉市誌 補遺. 小倉市, 1955.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000943799-00 (p866) -
小倉市商工水産課観光係/編 , 小倉市商工水産課観光係. 小倉 : Kokura city. 小倉市商工水産課観光係, 1958.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I020556859-00 (p30) - 北九州のまつり. 北九州市観光協会, [出版年不明].
- 藤本 修子/著. 北九州の祭事記 伝承と地域の絆. 小倉タイムス, 2007.1. (p60)
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小倉市. 小倉市誌 補遺. 小倉市, 1955.
- キーワード
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- 武蔵・小次郎まつり
- 宮本武蔵
- 佐々木小次郎
- 照会先
- 寄与者
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000310810