レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20201124
- 登録日時
- 2021/02/17 00:30
- 更新日時
- 2021/02/17 00:30
- 管理番号
- 0400002008
- 質問
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解決
阿賀野市の笹神地区に伝わる寒念仏講の発祥について知りたい。
- 回答
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熊野系修験者の影響を受けたとする説(笹岡),遠藤佐右ヱ門とする説(次郎丸),諸国を遊行して歩いていた行者とする説(村岡),五右ヱ門の先祖とする説(今板)など,諸説ある。
- 回答プロセス
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下記の資料3冊で調査した。
(1)『新潟県史 第22巻』(新潟県 1982)p860~861
「寒念仏は修験者の苦行形態が村落の習俗として定着したものといえる。(中略)この行そのものが文覚の那智の荒行を継ぐともいわれ(北蒲原郡笹神村笹岡),また講の名称や崇拝対象であるカンノクラは熊野新宮速玉大社の古宮とされる神倉(かんのくら)権現と発音が同じか,または類似することから,これが熊野系修験者の影響をうけたものと推定される」という記述がある。
(2)『水原郷土史』(小林 存著 1957)p182~183にも(1)と同様の記述がある。
(3)『水原郷』(新潟県教育委員会 1971)p235~236
「次郎丸では,(中略)開祖は当村生れの遠藤佐右ヱ門という人である」,「笹神村村岡に200年記念碑が建立されているが,もと諸国を遊行して歩いていた行者がこの村に逗留して伝えたのが始め」,「今板では五右ヱ門の先祖がカミガタ(関西)からもってきたといっている」という各記述がある。
- 事前調査事項
- NDC
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- 各宗 (188 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 寒念仏講
- 念仏講
- 修験者
- 笹神
- 阿賀野
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 一般利用者
- 登録番号
- 1000293882