レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年9月24日
- 登録日時
- 2021/02/10 17:00
- 更新日時
- 2021/03/12 11:08
- 管理番号
- 中央-1-0021457
- 質問
-
解決
韓国文学 李清俊/作 『虫の話』について。
題名がなぜ「虫の話」なのかなど、この作品に関する解釈について書かれた日本語の文献があれば教えてほしい。
- 回答
-
『隠れた指』李 清俊/著 文 春琴/訳 菁柿堂 2010年
に収録されている「虫物語」は訳者が違うが、質問の作品と同一のものである。
p.188 訳者あとがきの部分に、「作家ノート 人間の尊厳性と摂理者の愛」(李清俊著の文献と思われるが、文献情報の詳細は不明)からの抜粋が掲載されており、人間の無力さと虫を重ね合わせているような表現が見受けられる。
また、『絶望図書館』(ちくま文庫)の編者である頭木弘樹氏のブログに、「虫の話」についての記述が見つかった。
「絶望名人カフカ」頭木ブログ
https://ameblo.jp/kafka-kashiragi/entry-12327287213.html
(2021年3月12日 アクセス確認済)
ブログから、
『絶望図書館』購入者特典(2)「虫の話」序文.pdf
というファイルをダウンロードすることができる。
ダウンロードには、『絶望図書館』の本文の一部をパスワードとして入力する必要があり、ブログにその箇所が示されている。
「虫の話」を原作とした映画が製作され、その公開にともなって「虫の話」の特別バージョンが刊行され、それに著者自身の序文がついていたそうだ。
その全文を斎藤真理子氏(「虫の話」の訳者)が訳したものがダウンロードできる仕組みとなっており、「なぜ『虫の話』というタイトルなのか?」という疑問に対する答えとなっている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
-
この作品は、頭木弘樹/編 『絶望図書館』 (ちくま文庫)に翻訳が載っている。
- NDC
-
- その他の東洋文学 (929 10版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000293697