レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年12月01日
- 登録日時
- 2014/02/20 19:00
- 更新日時
- 2014/03/04 10:46
- 管理番号
- 2014.3-03
- 質問
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解決
平均寿命とはどのような仕組みで決まるのか。
- 回答
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『世界大百科事典 25 2009年改訂新版』p.428
「平均余命」の項目に、「出生時の平均余命のことを、とくに平均寿命という」とある。平均余命は「ある年の男女別にみた年齢別死亡率が将来も続くと仮定して、各年齢の人たちがその後平均何年生きられるかを算定したもの」で、「生命表で示される」ことがわかる。
『生命表 第21回 (政府統計)』p.8~9
「X歳に達したものが、その後生存できると期待される年数をX歳の平均余命」として、それを算出する計算式を示している。「0歳の平均余命」が平均寿命にあたる。
平成22年の国勢調査に基づく生命表に加え、第1回(明治24~31年)からの生命表が掲載されていて変遷がわかるほか、各国の平均余命を示した表もある。
『寿命論 : 細胞から「生命」を考える』p.23~25
どんな理由で死んだかに関わらず、「ある年に死んだある地域や国のすべての人の死亡年齢の平均値が、その年のその地域や国の人たちの平均寿命」としている。
日本人の平均寿命が延びた要因として、「医療技術や医療環境の向上、薬の開発」、「戦争や内乱が無く、衣食住や上下水道などの生活環境が整ってきたこと」を挙げている。
- 回答プロセス
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まず、「平均寿命」とは何かを『世界大百科事典 25 2009年改訂新版』で確認する。
そこから、『生命表 第21回 (政府統計)』を見ればよいことがわかった。
次に、平均寿命を左右する要因を知るために件名「寿命」等で蔵書検索した中から、
『寿命論 : 細胞から「生命」を考える』を見つけた。
その他に、
『病気と健康の世界地図』から各国の平均余命の分析、
『少子高齢社会総合統計年報 2012−2013』から平均余命の年次推移(昭和22年~)等の統計も、
参考として情報提供した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 人口統計.国勢調査 (358)
- 理論生物学.生命論 (461)
- 参考資料
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- 世界大百科事典 25 2009年改訂新版. 平凡社, 2009. p. 428
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厚生労働省大臣官房統計情報部/編. 生命表 第21回. 厚生労働統計協会, 2012. (政府統計) p.8~9
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I044920326-00 , ISBN 9784875115458 -
高木由臣 著. 寿命論 : 細胞から「生命」を考える. 日本放送出版協会, 2009. (NHKブックス ; 1128) p.23~25
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010007828-00 , ISBN 9784140911280 -
Diarmuid O'Donovan [著] , 千葉百子 訳. 病気と健康の世界地図. 丸善, 2009. p.14~17
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010627639-00 , ISBN 9784621081198 -
三冬社編集部 編集・制作. 少子高齢社会総合統計年報 2012−2013. 三冬社, 2011.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I040778727-00 , ISBN 4904022764
- キーワード
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- 平均寿命
- 平均余命
- 寿命
- 生命表
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000149630