レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年11月01日
- 登録日時
- 2013/12/26 14:27
- 更新日時
- 2013/12/26 14:27
- 管理番号
- 相橋-H25-088
- 質問
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解決
太平洋戦争期の、日本軍によるボルネオ島での所業を描いた本を探している。
確か、『死の行進』というようなタイトルだったと記憶している。
- 回答
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査経過を伝え、①~④の資料を提供した。
- 回答プロセス
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検索エンジンGoogle(http://www.google.co.jp/ 2013/11/16 最終確認)でキーワード“ボルネオ 死の行進”で検索した結果、次のウェブサイトがヒットした。
Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%80%E3%82%AB%E3%83%B3%E6%AD%BB%E3%81%AE%E8%A1%8C%E9%80%B2 2013/11/16 最終確認)
ここに「サンダカン死の行進」とあり、太平洋戦争中に大日本帝国が設置したマレーシア・サンダカン捕虜収容所からの無謀な行進を指すようである。
私のどこでも散策記録、江草拓の公式サイト(http://www.bbweb-arena.com/users/et/kinabalu/kinabalu_058.htm2 2013/11/16 最終確認)
「日本軍のボルネオ守備司令官は、東部海岸地帯に展開していた部隊のほぼ全員を、北西部海岸のアピ(コタキナバル)を中心とした地域に集結させる決定をした。同時にサンダカン捕虜収容所に収容されていたイギリス・オーストラリア軍捕虜全員をラナウ(キナバル山の麓)まで移送することにした。」とある。
市内OPACでキーワード“サンダカン”、“ボルネオ”、“北ボルネオ”などで検索した結果、次の資料が見つかった。
①『北ボルネオ死の転進』 豊田穣/著 集英社 1987 (相模大野図書館請求記号:BF)
市内OPACでキーワード“捕虜”、分類“2”で検索した結果、次の資料が見つかった。
②『日本軍の捕虜政策』 内海愛子/著 青木書店 2005 (自館請求記号:210.6)
p398-399の「表5-1 東アジア捕虜収容所(1942年1月30日現在)」の項目に、ボルネオ捕虜収容所の編成に関する記述がある。
CiNii(http://ci.nii.ac.jp/ 2013/11/16 最終確認)でキーワード“北ボルネオ”で検索した結果、次の資料を含む81件がヒットした。
③上東輝夫「太平洋戦争期の北ボルネオにおける英・豪軍捕虜の「死の行進」について」『NUCB journal of economics and information science 47(2)』p345-352 名古屋商科大学外国語学部 (http://ci.nii.ac.jp/els/110001043428.pdf?id=ART0001201890&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1384843890&cp= 2013/11/16 最終確認)
太平洋戦争期の1945年頃に、日本軍将兵約100名と北ボルネオで移送中にあった英・豪軍捕虜約1600名のほとんどが死亡した事件の実情や犠牲について論じている。なお、このPDFファイルは、オープンアクセスで全文閲覧することができる。
日本史及び戦争に関連した資料のある棚をブラウジングした結果、次の資料が見つかった。
『太平洋戦争図書目録 1995-2004』 日外アソシエーツ/編 日外アソシエーツ 2005 (自館請求記号:R210.7)
p164に「ボルネオ島」の項目があり、関連する資料が参照されている。市内OPACで所在が確認できた次の資料を取り寄せた。
『バリックの空は赤く燃えて』 ボルネオ島バリックパパン想い出の会戦記編/編 新風書房 1995 (桂北公民館請求記号:210.7)
ボルネオ島バリックパパンでの体験が記述されている。が、バリックパパンはボルネオ島でも南部に位置することがわかり、北ボルネオで起きた事件との関連を見出すことはできなかった。
神奈川県内公共図書館横断検索システム(http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/opac/CrossServlet 2013/11/16 最終確認)でキーワード“北ボルネオ”や“死の行進”で検索した結果、次の資料が見つかった。
『北ボルネオ軍政概要』 日本の「マラヤ・シンガポール占領期」フォーラム/編 龍渓書舎 1997 (横浜国立大学図書館請求記号:391.4/NA)
④『北ボルネオ従軍記』 北ボルネオ会/編 1983 (川崎市立図書館請求記号:396)
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 陸軍 (396 9版)
- 参考資料
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- 『北ボルネオ死の転進』 豊田穣/著 集英社 1987 (相模大野図書館請求記号:BF)
- 『日本軍の捕虜政策』 内海愛子/著 青木書店 2005 (自館請求記号:210.6)
- 『北ボルネオ従軍記』 北ボルネオ会/編 1983 (川崎市立図書館請求記号:396)
- キーワード
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- ボルネオ
- サンダカン
- 捕虜収容所
- 死の行進
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- ボルネオ 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000142449