レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年7月25日
- 登録日時
- 2023/07/05 18:15
- 更新日時
- 2023/09/12 09:45
- 管理番号
- 中央ー1-0021645
- 質問
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解決
さいたま市役所本庁舎敷地のこれまでの変遷や経緯について
さいたま市役所本庁舎敷地のこれまでの変遷や経緯が分かる資料を提供してほしい。また、可能なら時系列ごとに変遷が分かるような資料があれば、提供してほしい。
市役所が建つ前には埼玉大学教育学部があったことなどは文献で確認できた。その前のことや、市役所以外の建物(現敷地に隣接している教会)などの変遷や歴史についても調べたい。
- 回答
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回答プロセスにある資料を紹介した。
- 回答プロセス
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インターネット情報の最終アクセス確認日:2023年7月5日
●現庁舎敷地の変遷
『浦和市史 通史編3』浦和市総務部市史編さん室/編 浦和市 1990年
p303「師範学校は明治三十三年、現市役所敷地に新校舎を建て移転し、その旧校舎を使用して高等女学校、女子師範学校が設置されることになった。こうして道路を隔てて、浦和中学校と師範学校が並び建ち、文教都市の名を高めていくことになった。」
『浦和市史 通史編4』浦和市総務部行政管理課/編 浦和市 2001年
p376-379「市庁舎の移転と建設」
p378「浦和市役所は、この条例に基づき、昭和四十六年一月一日から、埼玉大学教育学部跡に移って、ここで執務を開始した。」と書かれている。
『浦和市史 第5巻[1] 現代史料編1』浦和市総務部行政管理課/編 浦和市 1999年
p878-888「市庁舎の移転と建設」
p880新庁舎候補地の記事内で挙げられている「埼大教育学部」について、「この土地は旧埼玉師範跡で、約三万五千平方メートルの広さがあります。ここは、行政センター的な交通便利な場所ですが、市の文理学部跡地と、県のこの土地との再交換という問題があります。」と書かれている。(新庁舎建設地は候補地3つの中から、この埼大教育学部跡地に決まった)
『このまちアーカイブス 「浦和」編』三井住友トラスト不動産株式会社 2016年
p14「地図に見る浦和 行政・経済・教育施設が集積する街」に1928年(昭和3年)の浦和の地図が掲載されており、現「さいたま市役所」の場所には「埼玉県師範学校」がある。
『県都浦和の歴史 史跡名勝と百年史』小島 煕/著 浦和郷土の会 1970年
p47~91「県都浦和の百年史」
明治元年(1868年)から昭和45年(1970年)までの約100年間の浦和の歴史が年表形式でまとめられている。
●埼玉県師範学校に関する資料
『埼玉県師範学校跡記念碑建設事業報告書』埼玉県師範学校跡記念碑建設期成会 1978年
p6-8 鯛ヶ窪校舎の写真あり。特にp7は大正14年当時の航空写真で、校舎周辺の様子も分かる。
『埼玉師範付属小学校 大正時代の児童と浦和の町なみ』高師康/編 さきたま出版会 1979年
大正3年に埼玉師範付属小学校に入学した方たちの記録。
p18-19に付属小学校見取図があるほか、大正当時の浦和の様子が証言されている。
さいたま市立浦和博物館報「あかんさす」Vol.37-1 第96号
(インターネットでも閲覧可)
https://www.city.saitama.jp/004/005/004/005/002/006/p010310_d/fil/akansasu96.pdf
“特別展:「100年前のさいたま まちと師範学校」を開催して”
p2「埼玉県師範学校のあゆみ」に移転の流れが書かれている。
●地図資料
「浦和古地図集6」
資料名:(内)『最近調査浦和町明細地図』中村朝次郎 1914年
→ 現庁舎付近に「中学校」「埼玉県師範学校」の記載あり。
資料名:(内)『実測番地入浦和町地図』 古澤勇 1927年
→ 現庁舎付近に「中学校」「附属小学校」「師範学校」の記載あり。
「浦和古地図集7」
資料名:(内)『浦和市全図(表)』中央地図株式会社 1965年
→ 現庁舎の位置には「埼玉大学本部」の記載あり。東側は浦和警察、関東財務局がある。
「〔埼玉県火災保険特殊地図(戦前)〕浦和市 No.4」都市整図社 2009年
地図の説明に「縮尺1:3000。図中に高砂4丁目、仲町4・6丁目、大字別所、男・女師範学校を含む。 地図研究所昭和13年1月刊の複製。会社の要請により戦前戦後にまたがり作成された火災保険特殊地図(火保図)の複製」とあり。
現庁舎の位置には男子師範学校と附属小学校の記載あり。
●周辺の建物
・カトリック浦和教会について
「カトリック浦和教会」ホームページ
https://catholic-urawa.org/
トップページ上部「浦和教会について」>「浦和教会の歴史」
1938年(昭和13年) 旧埼玉師範附属小学校跡地の一部払い下げが県から許可されて、聖堂建設の土地を購入
1979年(昭和54年) 市役所建設による土地交換のため、現在の場所に移転
という流れが分かる。
『浦和市史 通史編3』浦和市総務部市史編さん室/編 浦和市 1990年
p596~「キリスト教会の活動」
p597真ん中 「カトリック浦和教会は、昭和十二年五月、浦和市浦和一六八三番地(現在の市役所前交差点南東部)に仮教会堂を設けて発足した。」
昭和13年の師範学校敷地払下げについても書かれている。
カトリック浦和教会について、『カトリック浦和教会創立五〇年記念誌』『カトリックさいたま教区創設75周年記念誌』が発行されていることは他の資料から確認できたが、市外の図書館も含め所蔵なし。
●インターネット情報
「歴史的農業環境閲覧システム」
https://habs.rad.naro.go.jp/habs_map.html?zoom=13&lat=34.993&lon=139.86265&layers=B0
明治13(1880)年から明治19(1886)年に作成された迅速測図を閲覧できるシステム。
トップページ下部の「過去と現在の地図を比較をしたい場合は、比較地図をご覧下さい」の「比較地図」をクリックすると、現在と過去の地図を見比べることができる。
迅速測図では、現庁舎の場所は「畑」となっている。
- 事前調査事項
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・『わがまち浦和 地域別案内 改訂版』浦和市総務部行政資料室/編集 浦和市 1992年
・『図説浦和のあゆみ』浦和市総務部行政資料室/編 浦和市 1993年
・『浦和市庁舎建設の記録』浦和市庁舎建設事務所/編 浦和市 1976年
・「浦和市庁舎基本構想(昭和46年9月)」※図書館所蔵なし
・(参考)さいたま市/新庁舎整備等基本構想(令和3年12月)「https://www.city.saitama.jp/006/007/002/022/001/p085585.html」(最終アクセス確認日:2023年7月5日)
- NDC
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- 関東地方 (213 10版)
- 地理.地誌.紀行 (290 10版)
- 大学.高等.専門教育.学術行政 (377 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- さいたま市役所
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000335482