レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004.09.16
- 登録日時
- 2011/04/17 02:00
- 更新日時
- 2011/04/17 02:00
- 管理番号
- 新市図-00714
- 質問
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解決
高山文彦の著書『鬼降る森』の中にでてくる和歌「子を殺す人そおそろし鶏の庭に遊
べることそゆたけき」の前に「言書鶏の遊ぶを見てよめる」とあるが、「言書鶏」が何かを知りたい。
- 回答
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調査概略のとおり、「言書」を『日本国語大辞典 第2版』(小学館国語辞典編集部編集 日本国語大辞典第2版編集委員会編集 小学館 2002)で回答した。
- 回答プロセス
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最初に、鶏の種類について調べた。『原色日本鶏付外国鶏』(小山七郎 家の光協会 1983)
には載っていなかった。そこで「言書」について、読み方を「ことがき」または「ことばがき」として調べた。
『日本国語大辞典 第2版』(小学館国語辞典編集部編集 日本国語大辞典第2版編集委員会編集 小学館 2002)には「事書」または「詞書」という言葉があった。意味は「和歌の前に添える、歌の題や趣旨を書いた文」とのことだった。上の和歌に出てくる鶏は、庭で遊ぶ普通の鶏と思われるので、「言書」は、鶏の種類ではなく、和歌の前に添える「事書」、「詞書」と同じものと思われる。
また、その和歌については江戸後期に書かれた「筑紫日記」の中に出てきたものとのことで、『古語大辞典』(中田祝夫ほか編 小学館 1983)を調べたが同じ結果であった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本文学 (910 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 言書
- 和歌
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 一般
- 質問者区分
- 一般利用者
- 登録番号
- 1000085167