レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年12月31日
- 登録日時
- 2010/01/27 14:20
- 更新日時
- 2011/01/05 14:37
- 管理番号
- さいたま-南-20100010
- 質問
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解決
「二十三夜(にじゅうさんや)」という地名の由来を知りたい。
- 回答
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二十三夜は、さいたま市南区太田窪の川口市境近くにある地名。
“二十三夜”とは、月待ち、つまり月の出を待ち祭る行事の一つで、これに参加する人々の集団を二十三夜講と呼ぶ。
地名はこの講に由来するものである。
この行事は中世以来非常に盛んで、その講は全国的に行われていた。
太田窪の場合には、北条氏と足利氏が争った時、この辺りから多くの農民が兵士として徴用され、彼らの身を案じたその家族たちが集まり、武運長久・安心立命を祈ったのが、月待講として行事化されたと伝えられている。講は7月1日の夜六時頃から行われ、勢至菩薩を祀り観音経を唱える。
かつては祈願堂があり、そこで講がもたれたそうだが、天保三年(1832年)に老朽化のため廃堂となった。代わりに石塔を建てたのが“二十三夜供養塔”で、現在も産業道路近くに立っている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 関東地方 (213)
- 日本 (291)
- 参考資料
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- 『わがまち浦和 改訂版』 浦和市 p87
- 『LOVE浦和』 浦和市 p99
- 『浦和太田窪と周辺の四方山話』 善前自治会 p24
- 『埼玉ふるさと散歩 さいたま市』 さきたま出版会 p43
- キーワード
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- さいたま市南区
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000062449