レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/02/05
- 登録日時
- 2010/02/12 02:10
- 更新日時
- 2013/04/09 21:31
- 管理番号
- 10-3B-201002-03
- 質問
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解決
ビー玉遊びが明治時代流行したらしい。はやった時期が知りたい。
- 回答
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『近代子ども史年表 明治・大正編』 (下川 耿史/編 河出書房新社,2002.1)によると、
明治30年(1897) ラムネの玉が出回り、ビー玉遊びが始まる。(p195)
大正15年(1926) 駄菓子屋で“1銭玩具”が人気。~ビー玉・おはじき~など。
『日本のおもちゃ遊び-流行と系譜』(斎藤 良輔/著 朝日新聞社,1972) には、
児童文学者渋沢青花、作家獅子文六の少年時代(明治36年(1903))の回想が書かれている。
「「あないち」と「ビー玉」」(p128-129)
- 回答プロセス
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1.商用データベース「Japan Knowledge(ジャパンナレッジ)(事典・辞書等) 」
『日本大百科全書』ビー玉の項より
「~明治中期から製造された清涼飲料水のラムネ(レモネード)の瓶内の中蓋(なかぶた)用にこれが用いられたので、ラムネ玉ともよばれた。子供たちの間では、これを一定の距離から指に挟んで前方にはじき出すようにしたり、投げたりして相手の玉に当てる遊びがみられる。小物玩具として売られているが、賭(か)け事遊びとして、その流行期にはめんこ、べいごま遊びなどとともに小学校で禁止されたりした。」
時期としてははっきり分からない。
『日本国語大辞典』ビー玉の項より
用例としては下記の2件あり。
*明暗〔1916〕〈夏目漱石〉二三「隠袋(ポッケット)の中でビー玉(ダマ)の音が屹度ぢゃらぢゃらした」
*一房の葡萄〔1922〕〈有島武郎〉「僕のポケットの中からは、見る見るマーブル球(今のビー球(ダマ)のことです)や鉛のメンコなどと一緒に」
2.商用データベース「ネットで百科(百科事典)」「ブリタニカ・オンライン・ジャパン(日・英百科事典)」
流行時期については不明。
3.『近代子ども史年表 明治・大正編』 (下川 耿史/編 河出書房新社,2002.1)を確認。
4.玩具関連の資料を調査
『日本のおもちゃ遊び-流行と系譜』(斎藤 良輔/著 朝日新聞社,1972) に関連の記載有。
- 事前調査事項
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『子どもの四季』 三井 良尚/[著] ; 大塚 一路/え 時事通信社,1976<当館書誌ID:0080003398>p108をご覧になってのご質問。
- NDC
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- 人形.玩具 (759 9版)
- 参考資料
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『近代子ども史年表 明治・大正編』 下川 耿史/編 河出書房新社,2002.1 ISBN 4-309-22376-1<当館書誌ID:0010224352>
『日本のおもちゃ遊び-流行と系譜』斎藤 良輔/著 朝日新聞社,1972<当館書誌ID:0080028772>
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『近代子ども史年表 明治・大正編』 下川 耿史/編 河出書房新社,2002.1 ISBN 4-309-22376-1<当館書誌ID:0010224352>
- キーワード
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- ビー玉
- 明治時代
- ラムネ玉
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 商用データベース「ネットで百科(百科事典)」は2013年3月末でサービス終了しました。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- こども
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000063120