レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20230428
- 登録日時
- 2023/11/03 00:30
- 更新日時
- 2023/11/15 09:13
- 管理番号
- 30002278
- 質問
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未解決
伊勢の神宮で、神饌の準備の際に覆面が使われていたかどうかに関する歴史を知りたいと考えています。
事前調査の資料にあるように、少なくとも1882年10月から1898年10月にかけて覆面が用いられていたようです。この経緯が詳述されている資料はあるでしょうか。
- 回答
-
神宮の祭祀関係の記述がある資料を確認しましたが、覆面について触れているものは『神宮史年表』(神宮司庁/編、戎光祥出版、2005)以外に見つかりませんでした。
なお、『神宮史年表』の記述は、事前調査に書いていただいた『神宮年表』の記述と同様のものですが、事項の出典が書かれています。
1882年10月 神饌調理員及び駈使に覆面せしむ は「祭伺」
1894年12月 神饌供進所役に覆面せしむ は「儀伺」
1898年10月 神饌伝進所役・神饌調理員及び駆使の覆面を廃す は「儀伺」
とありました。
「祭伺」は「祭典課伺」、「儀伺」は「儀式課伺」のことですが、この出典自体を掲載している資料を見つけることはできませんでした。
その他調査した資料
『神宮史年表』神宮司廳/編 戎光祥出版 2005.3
『宇治山田市史 上巻』宇治山田市役所/編纂 三宅書店 1972.2
『伊勢市史第 4巻』伊勢市/編集 伊勢市 2012.6
『近代の神宮』西川 順土/著 神宮文庫 1988
『伊勢の宮人』中西 正幸/著 国書刊行会 1998.3
『神宮祭祀の研究』中西 正幸/著 国書刊行会 2007.7
『伊勢の神宮』南里 空海/[著] 世界文化社 2014.12
『神道祭祀の伝統と祭式』沼部 春友/編著 戎光祥出版 2018.4
『神宮式年遷宮の歴史と祭儀』中西 正幸/著 大明堂 1995.11
『神宮祭祀概説』阪本 広太郎/著 神宮司庁教導部 1965
『神宮要綱』神宮司庁/編纂 神宮司庁 1928
『神道事典』国学院大学日本文化研究所/編 弘文堂 1994.7
『神社祭祀関係法令規程類纂』長谷 晴男/編 国書刊行会 1986.4
『神宮典略 前篇』[薗田 守良/著] 吉川弘文館 2005.4
『神宮典略 中篇』[薗田 守良/著] 吉川弘文館 2005.7
『神宮神事考證 中篇』御巫 清直/[著] 吉川弘文館 2007.1
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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神宮司庁 [編]『神宮年表』1929年
1882年10月 神饌調理員および駈使に覆面せしむ
https://dl.ndl.go.jp/pid/1174392/1/72
1894年12月 神饌供進所役に覆面せしむ
https://dl.ndl.go.jp/pid/1174392/1/74
1898年10月 神饌傳進所役、神饌調理員および駈使の覆面を廃す
https://dl.ndl.go.jp/pid/1174392/1/75
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000340508