レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20230312
- 登録日時
- 2023/11/03 00:30
- 更新日時
- 2023/11/15 09:13
- 管理番号
- 30002266
- 質問
-
未解決
(1)藤堂高虎の京都での居所について
伏見を含みます。また役宅を含みます。出典も知りたい。
(2)小堀遠州の妻が藤堂高虎の養女とありますが、その実父と藤堂高虎との血縁関係を知りたい。
- 回答
-
(1)役宅についての記載は確認できませんでした。
伏見を含む京都の居所については以下の資料に記載がありました。
『藤堂高虎 家康に最も頼りにされた漢』深見 和正/著・発行
p.73-76に、京屋敷2か所と六地蔵屋敷について書かれています。
①六角越後町、現在の堀川高校の敷地
②壬生周辺、東隣が光縁寺
上記2か所は幕末の地図から確認しており、堀川高校には「藤堂藩藩邸跡」の石碑があります。
③大善寺伏見六地蔵には、「藤堂高虎や小堀遠州らの屋敷があったとされています。」という記述があります。出典に『高山公実録』が挙げられています。
『高山公実録 上巻』上野市古文献刊行会/編 清文堂出版 1998
上記資料における文禄年間の「六地蔵屋敷」に関する記述の出典になっていたことから、高山公実録巻之四(文禄元年~慶長二年)を簡単に確認したところ、p.76上段に「高虎公御屋敷ハ槙島と木幡郷六地蔵と宇治町を隔て両所に在」との記述がありました。
『藤堂高虎 その生涯と津の町の発展』津市,津市教育委員会 2008
p.16、18に古田織部の屋敷地が藤堂藩の屋敷地になったという記載と、該当地の写真があります。
(2)小堀遠州の妻の実父は、藤堂玄蕃頭良政です。良政の父良直と高虎の父虎高は兄弟に当たるので、良政と高虎は従兄弟になります。
しかし、家系譜には良直の項目に「多賀豊後守忠高次男」あるいは「多賀豊後守広高弟新左衛門某之子」、虎高の項目に「実出羽守三井乗綱次男」とあります。ここから血縁上は実の兄弟ではないと思われ、良政と高虎も血縁上は従兄弟ではないと考えられます。
記載のあった資料
『藤堂姓諸家等家譜集』林 泉/編著・発行 1984
p11-p15(虎高、良直、良政、高虎、小堀妻の系図)、p57(良政、小堀妻の系図。高虎の養女の記述あり)
『公室年譜略』上野市古文献刊行会/編 清文堂出版 2002
p10-11(虎高、良直が養子である記述)、p22-26(虎高、良直、高虎、小堀妻の系図)、p63-64(良直、良政、小堀妻の系図)
『宗国史 上巻』上野市古文献刊行会/編纂 同朋舎 1979
p307(虎高、良直、良政の系図)、p312(小堀妻の系図)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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特になし。
- NDC
- 参考資料
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- 藤堂高虎 家康に最も頼りにされた漢 深見 和正/著 深見 和正 2020.5まえがき
- 高山公実録 上巻 藤堂高虎伝 上野市古文献刊行会/編 清文堂出版 1998.4 , ISBN 4-7924-0437-1
- 藤堂高虎 その生涯と津の町の発展 津市/編集 津市 2008.8
- 藤堂姓諸家等家譜集 林 泉/編著 林泉 1984
- 公室年譜略 藤堂藩初期史料 上野市古文献刊行会/編 清文堂出版 2002.7 , ISBN 4-7924-0523-8
- 宗国史 上巻 上野市古文献刊行会/編纂 同朋舎 1979
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000340503