レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008年08月09日
- 登録日時
- 2008/10/16 13:24
- 更新日時
- 2023/06/22 16:42
- 提供館
- 岐阜県図書館 (2110001)
- 管理番号
- 岐県図-1006
- 質問
-
未解決
「清き香に 今は愧ぢざるここちして 山寒き日も しら梅をかぐ」という歌の入った歌集はないか。与謝野晶子の作で「梅花集」にあるものだという。
- 回答
-
1 『梅香集』は当館では所蔵せず。国立国会図書館NDL-OPACによると、冬柏発行所,昭和8年刊。与謝野晶子単独の歌集ではなく合同歌集。
2 『与謝野晶子全歌集総索引』(有朋堂,1970)を調査したが、該当する歌は見つからなかった。
3 『現代短歌分類辞典』『国歌大鑑』、インターネットで調査するが、詠者は不明。
【追記】2023年6月10日 レファレンス協同データベース事業サポーターより情報提供
→ 下記の資料に与謝野寛(鉄幹)の歌であるとの情報あり。
■『与謝野寛・晶子心の遠景』上田博/著 嵯峨野書院 (2000.9) ※当館所蔵なし
p.3「・・・[与謝野]寛は、少年の日から梅を愛してきて、そうして自分にも梅の花の歌が多くある、
と言って自作を紹介し、自釈している。
清き香に今は愧ぢざる心地して山寒き日もしら梅を嗅ぐ
《私も老人になりまして、全く世俗的な欲望も無く、唯だ専門の学問と詩や歌を作ることを楽しみに
致しまして》
《さうして、梅の花の清く気高い香りに対して、自ら良心的に愧かしく感じるやうな後ろ暗い所も無くて、
今こそ心から梅を友として、その高潔なしら梅の花を嗅いで楽しんでゐる》」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 詩歌 (911 9版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
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- レファレンス協同データベース事業サポーター
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000048077