レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年11月9日
- 登録日時
- 2022/11/05 16:54
- 更新日時
- 2023/02/22 16:25
- 管理番号
- 奈県図情22-1105
- 質問
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未解決
奈良県発行の『歴史から学ぶ 奈良の災害史』(平成26年)の10頁から伊賀上野地震の項目があり、古市町平尾池の普請の碑の写真がある。この碑の碑文全文および現代語訳を記載した資料はあるか。
また、古市町で池が決壊し被害が大きかったようだが、これは平尾池のことか、またこの被害について詳細を知りたいので、資料があれば教えていただきたい。
- 回答
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ご指摘の『歴史から学ぶ奈良の災害史』は当館も所蔵しており、該当部分を確認しました。そのうえで、碑文全文と現代語訳について、当館所蔵資料を探索しましたところ、確認できませんでした。ただ、ウェブに公開している資料として、下記の文献があり、著者による地域住民へのヒアリングによって、「風化して読めなくなっている碑文の内容をしることができた」として「表2」に碑文全文が記載されています。
木戸崇之著「伊賀上野地震で決壊した『奈良・古市村のため池』の位置推定」
http://www.histeq.jp/kaishi_31/HE31_041_051_Kido.pdf(最終確認日:2023年1月7日)
次に、「古市町で池が決壊し被害が大きかったようだが平尾池のことか、またこの被害について詳細を知りたい」とのことですが、当館所蔵資料を探索しましたところ、確認できませんでした。ただし、上記文献によると、そもそも、「伊賀上野地震が発生した時には、平尾池がまだできていなかったことがわかった」と記載しています。また、ウェブに公開している下記の文献で、23頁に伊賀上野地震について、「奈良県北部の震度はⅤ~Ⅵであり、大規模な土砂災害が発生した可能性も考えられるが記録はない。」と記載しています。
今村隆正著「奈良県の土砂災害の歴史」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/suirikagaku/62/5/62_19/_pdf/-char/ja(最終確認日:2023年1月7日)
- 回答プロセス
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当館所蔵資料『歴史から学ぶ奈良の災害史』を確認。
当館のふるさとコーナーの奈良市関係の資料を探索したが、確認できず。
グーグルで「伊賀上野地震」で検索。
- 事前調査事項
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『奈良から学ぶ奈良の災害史』
- NDC
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- 近畿地方 (216)
- 参考資料
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牛山, 素行 , 奈良県 , 奈良県総務部知事公室防災統括室. 歴史から学ぶ奈良の災害史 [本編],概要版. 奈良県総務部知事公室防災統括室, 2014.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I004966198-00
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牛山, 素行 , 奈良県 , 奈良県総務部知事公室防災統括室. 歴史から学ぶ奈良の災害史 [本編],概要版. 奈良県総務部知事公室防災統括室, 2014.
- キーワード
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- 伊賀上野地震
- 古市町平尾池
- 普請の碑
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000323573