東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部は、日光に野外スポーツ施設の整備を目的とした、事業家や外交官等で構成される会でした。この会の概要や、活動についてまとまった記述を確認できた資料をご紹介します。
・『東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部関係資料 年表編』(福田和美/編、発行 1988)
大正末期から昭和10年代の戦前・戦中にかけての活動の記録が年表形式でまとめられています。
・『日光の風景地計画とその変遷』(手嶋潤一/著 随想舎 2006)
p.145-149「第2章 第3節 「東京アングリングアンドカントリー倶楽部」の活動に見られる風景地計画」の項があり、風景地計画の観点から見た同倶楽部の活動についてまとめられています。
・『日光鱒釣紳士物語』(福田和美/著 山と渓谷社 1999)
東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部やハンス・ハンター、また、古くから奥日光の鱒釣り史を築き上げてきた人びとの活動についてまとめてあります。
p.246-253「「日光鱒釣紳士物語」関係略年表」の項があり、1862年から1966年まで掲載されています。年表中の1944(昭和19)年の項に、「アングリング倶楽部は帝室林野局に借地返還届を提出し、解散する」とあります。
・『行楽・観光・レジャー 余暇の近代化』(栃木県立博物館/編、発行 1993)
p.74-81「H・ハンターと東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部」の項があります。
クラブの概要の記述や、当時ハンス・ハンターが使用していた道具の写真や地図、クラブの会則等史料が掲載されています。
・『日光避暑地物語』(福田和美/著 平凡社 1996)
p.173-188「10.紳士の夢を乗せて湖畔に社交クラブ誕生」
倶楽部の中心人物であったハンス・ハンターの略歴や、クラブの誕生・発達の経緯についてまとめられています。
・『知られざる日光』(読売新聞社宇都宮支局/編 随想舎 1994)
p.130-131「避暑地外交 釣り場で国際親善 内外の政財界人「夏」楽しむ」の項があり、外交の観点から同倶楽部の活動について書かれています。
・『日光近代学事始 続』(栃木県歴史文化研究会近代日光史セミナー/編 随想舎 2004)
p.97-111「中禅寺湖畔における宿泊業の盛衰 - 六件茶屋以降」(小島 喜美男)の、「大正期の湖畔」の項に同倶楽部の活動について短い記述があります。
・『日光市史 下巻 近現代・民俗』(日光市史編さん委員会/編 日光市 1979)
p.132-139「第3章 近代化のあゆみ 第4節 奥日光の開発 3.養魚場の開設と経営」の項があり、同倶楽部の活動について短い記述があります。
・『日光、幻のリゾート倶楽部』(宮嶋康彦/写真・文 日本交通公社出版事業部 1989)(※「旅」1989年8月号(63巻8号)より自館複製)
同倶楽部の活動について、日光の写真とともに紹介されています。
以下の資料はお調べしましたが、関連の記述を確認できませんでした。
・『金谷カテッジイン物語 日光金谷ホテル誕生秘話』(申橋弘之/著 文藝春秋企画出版部 2017)
・『日光近代学事始』(栃木県歴史文化研究会近代日光史セミナー/編 随想舎 1997)
・『国際避暑地中禅寺湖畔の記録 英国大使館別荘記念公園一般公開記念誌』(栃木県環境森林部自然環境課/〔編〕、発行 2016)
・『ホテルと共に七拾五年』(金谷真一/著 金谷ホテル 発行年不明)(昭和29年4月発行の複製)