レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007年09月26日
- 登録日時
- 2007/11/01 17:14
- 更新日時
- 2007/11/01 17:14
- 提供館
- 岐阜県図書館 (2110001)
- 管理番号
- 岐県図-0884
- 質問
-
解決
鵜飼が満月の日に休みになるのはなぜか。
- 回答
-
1 片野温『長良川の鵜飼』(岐阜市企業部観光課,1953 郷土:787.2/カ)に以下の記載。
「鵜飼の時期は毎年五月十一日に初まり十月十五日までの間、満月と河水の濁りある時を除いて暗夜行われる。上弦には月の入るを待ち、下弦には月の出ぬ前に上流に遡上して下流に狩下げる」(p.100)
2 『長良川鵜飼習俗調査報告書』(岐阜市教育委員会,2007 郷土:787.2/ナ)に以下の記載。
「満月の時期には夜間の漁ができないため、鵜飼を休む習慣があった。これは江戸時代には確認できないが、明治22年にに鵜飼を紹介した『見聞雑記』では満月前後は休みとしており、(…以下略)」(p.232)
3 可児弘明『鵜飼』(中央公論社,1966 郷土:787.2/カ)に以下の記載。
「鵜飼は暗夜に乗じて篝火をいかすほうが美しいだけでなく、漁獲が高いのである。…(中略)…戦争中に灯火管制で篝火がたけないので、鵜船の底に電灯をつけて川底だけ照らして漁をすることにした。鵜匠はこの先どうなるか、暗澹たる気持であったというが、皮肉なことに魚は以前よりたくさんとれたのだ。周囲が灯火管制で暗かったからである。」(p.102-103)
以上より、満月で明るい夜には鮎が獲れないため鵜飼を行わない、と言ってよいかと考えられる。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 釣魚.遊猟 (787)
- 参考資料
- キーワード
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- 鵜飼
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000038591