レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/05/10
- 登録日時
- 2023/08/06 00:31
- 更新日時
- 2024/03/30 00:43
- 管理番号
- M23051016241512
- 質問
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岡山県立博物館で「備州住正廣」の銘を持つ南北朝時代の刀剣が展示されたことがあるか。「正廣」の銘を図版から確認したい。
- 回答
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①『〔岡山県立博物館〕年報 平成18年度』には、平成18年度に開催された「平常展」の記録として過去の展示資料の一覧が掲載されている。「夏季展(H18.6.13~9.3)特別陳列『寄託刀剣の名品』」および「冬季展(H18.12.2~H19.2.4)」において「太刀 正廣 1振 南北朝時代」が出陳されていることが確認できる。
②『芸備の刀剣』は、「平成18年(2006)10月13日(金)~11月19日(日)」にかけて広島県立歴史博物館で開催された企画展「芸備の刀剣 -刀剣をめぐる文化史-」の展示図録である。「備後の古刀」として「個人蔵・岡山県立博物館寄託」の太刀「備州住正広」の図版が掲載されている。
③『新刀古刀大鑑 上巻』では、「正廣」の系譜について「初代」の「備州住正廣」、「二代」の「備州三原住正廣」として「備後國」の刀剣として紹介している。
④『日本刀工辞典 古刀篇』には、「備州三原住貝正廣作」、「正廣」の銘をもつ刀剣図版が2種類収録されている。
⑤『紀元二千六百年奉祝名宝日本刀展覧会出陳刀図譜』には、「古三原の特色をよく見るべく、蓋し銘鑑に初代正家の子とあるものに該當するであろう」とする「銘 備州住正廣作」の刀剣図版が掲載されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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岡山県立博物館の図録『岡山県の刀剣』(1971)、『日本五ケ伝名刀展』(1999)、『日本刀 赤羽刀と備前の名刀』(2008)、『備前刀 日本刀の王者』(2017)および『岡山県立博物館蔵品目録 1』(1980)では、「正広」の銘をもつ刀剣は確認できなかった。
- NDC
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- 金工芸 (756 9版)
- 参考資料
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①岡山県立博物館『〔岡山県立博物館〕年報 平成18年度』岡山 岡山県立博物館,2007,61p. 参照はp.24-27.
②広島県立歴史博物館『芸備の刀剣』福山 広島県立歴史博物館,2006,52p. 参照はp.5.
③川口陟『新刀古刀大鑑 上巻』 日本刀剣学会,1930,906p. 参照はp.605-608.
④藤代義雄『日本刀工辞典 古刀篇』 藤代義雄,1938,456p. 参照はp.288-289.
⑤遊就館『紀元二千六百年奉祝名宝日本刀展覧会出陳刀図譜』 遊就館,1940,159p. 参照はp.138.
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①岡山県立博物館『〔岡山県立博物館〕年報 平成18年度』岡山 岡山県立博物館,2007,61p. 参照はp.24-27.
- キーワード
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- 日本刀
- 備後
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2023051016222241512
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢, 高校生, 中学生
- 登録番号
- 1000337070