レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009/08/28
- 登録日時
- 2009/11/11 02:12
- 更新日時
- 2010/01/14 13:33
- 管理番号
- 埼熊-2009-045
- 質問
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解決
スティーブ・ジョブス(アップルの創業者)がMACのことを「知的自転車」を志したと語った。その原文を知りたい。
- 回答
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原文が掲載されている下記資料と所蔵館を紹介する。
「Wall Street Journal 1980年8月」(Dow Jones)
「Computers and People 1981年7-8月号」p7
2点とも国会図書館および明治大学ほか複数の大学図書館で所蔵する。
「Two Steves & Apple」(旺文社 1983.12)
仙台電波高専、富山工業高専で所蔵する。
調査していく課程で、典拠資料の発表時期がMac初号機の発売より前なので、スティーブ・ジョブズが最初に「知的自転車」と語ったのは、厳密にはMacではなく、Appleの開発するパーソナルコンピュータ全般についてだったと思われる。
- 回答プロセス
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『スティーブ・ジョブズ パーソナル・コンピュータを創った男 上』(ジェフリー・S.ヤング JICC出版局 1989)
p265-266に「「アップルに一般大衆の目をむけさせたのは、『ウォールストリート・ジャーナル』のキャンペーンでしょうね」と語るのは、一九八〇年に入社したアップル初のコーポレート・コミュニケーション(企業宣伝)担当ディレクター、フレッド・ボアだ。「いちばん有名になったコピーは『私たちの創ったパーソナル・コンピュータは、二一世紀の自転車と言えます』というものでした」とあり、広告の文章の一部が掲載されている。広告文の一部「アップル・コンピュータは、21世紀における自転車です。なぜなら、私たちの本来の知能のうち、ある部分を増幅する道具だからです。」とあり。
巻末の原注に、「Wall Street Journal 1980年8月」と「Computers and People 1981年7-8月号」p7があげられていた。
Web情報
「知的自転車」の訳とされる〈Wheels for the Mind〉〈Bicycle(s) for the Mind & Steve Jobs〉をキーワードに、《Google》で検索したところ、個人のWebサイトに、ジョブズのインタビューとして、「それゆえ、僕はパーソナルコンピュータと自転車とを比較したいのです。なぜなら、それは人間がうまれながらに持つ精神的なもの、つまり知性の一部を拡大する道具だからです。」といった記述があり、引用文献として「Two Steves & Apple」(旺文社 1983.12:県立未所蔵)があげられていた。
《NACSIS Webcat》で本書を検索したところ回答の所蔵館がわかった。
- 事前調査事項
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情報源:「自転車をめぐる冒険」(東京書籍 2008)p78に以下のように書かれていた。「アップルコンピュータ社の創業者、スティーブ・ジョブス氏はかつて自らの創ったマッキントッシュ(MAC)を称して、このコンピュータは「知的自転車」を志したものだ」。
- NDC
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- 情報工学 (548 9版)
- 個人伝記 (289 9版)
- 参考資料
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- 「Wall Street Journal 1980年8月」(国会図ほか蔵)
- 「Computers and People 1981年7-8月号」(国会図ほか蔵)
- 「Two Steves & Apple」(旺文社 1983.12 ISBN: 401009804X:仙台電波高専ほか蔵)
- 『スティーブ・ジョブズ パーソナル・コンピュータを創った男 上』(ジェフリー・S.ヤング JICC出版局 1989)
- キーワード
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- Jobs Steve(ジョブズ スティーブ)
- コンピュータ-パーソナル・コンピュータ
- アップル社
- 会社-アメリカ合衆国
- 伝記-アメリカ合衆国
- マッキントッシュ・コンピュータ-Mac
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000059405