レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年01月20日
- 登録日時
- 2015/10/27 18:06
- 更新日時
- 2015/10/27 18:06
- 管理番号
- r155
- 質問
-
解決
日本人と欧米人の嗅覚の差・違いについて科学的に説明している資料が知りたい。
- 回答
-
次の資料に記述がありました。
・『人間を科学する事典 心と身体のエンサイクロペディア』(佐藤方彦/編 東京堂出版 2005)
「日本人の嗅覚は鋭いの?」p.199~201
・『日本人の事典』(佐藤方彦/編 朝倉書店 2003)
「6 日本人の嗅覚」p.47~52
上記資料2点はともに日本人と外国人の嗅覚の差を「識別能力」と「閾値」から論じていますが、特に『日本人の事典』は、参照している研究の数値データが掲載されています。
ただし、『日本人の事典』では、「日本人の嗅覚について、他の人種と比較したうえで、明らかな違いを結論づけることは困難であった」(p.52)とあり、においの識別能力や閾値に地域差や人種差が存在することを認めつつも、遺伝的能力と後天的能力の両面を考慮する必要を説いています。
以下の資料についてもお調べしましたが、お求めの内容の記述は確認できませんでした。
・『匂いの人類学 鼻は知っている』(エイヴリー・ギルバート/著,勅使河原まゆみ/訳 ランダムハウス講談社 2009)
科学的数値による検証ではありませんが、「第12章 嗅覚の運命」に嗅覚遺伝子に関する記述があります。
また、「第5章 味覚と嗅覚」に嗅覚と文化に関する記述があります。
・『においの歴史 嗅覚と社会的想像力』(アラン・コルバン/〔著〕,山田登世子/訳,鹿島茂/訳 新評論 1988)
・『嗅覚の話』(高木貞敬/著 岩波書店 1974)
・『図解生理学 第2版』(中野昭一/編,吉岡利忠/執筆,田中越郎/執筆 医学書院 2000)
・『人体機能生理学 改訂第5版』(杉晴夫/編著,宮崎俊一/〔ほか〕共著 南江堂 2009)
・『匂いの謎 嗅覚の世界を探る』(渋谷達明/著 八坂書房 1999)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
-
『そこが知りたい「匂い」の不思議 芳香も悪臭も見えないだけに謎だらけ…』(荻野洋一/著 雄鶏社 1993)は確認済み。
- NDC
-
- 人類学 (469)
- 参考資料
- キーワード
-
- 嗅覚
- 五感
- 国籍
- 人種
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 書誌的事項調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000182984