レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/08/31
- 登録日時
- 2022/10/01 00:30
- 更新日時
- 2022/10/01 00:30
- 管理番号
- 6001057764
- 質問
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解決
恐竜も渡り鳥のように渡りをしたという。なぜそれが分かったか知りたい。
- 回答
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調査の結果、カマラサウルスという恐竜が渡りをしていたと考えられていることがわかった。
その理由については以下の資料に記載がある。
・『鳥類学者無謀にも恐竜を語る (生物ミステリー)』(川上和人/著 技術評論社 2013.4)
p.185-187「恐竜だって、渡るのだ」の項のp.185-186に「酸素には、質量数の異なる2種類の同位体がある。その2種類の酸素同位体が含まれている割合は、地域によって異なっている。酸素同位体は、水のなかにも含まれており、水を体に取りこむことで、恐竜の体に取りこまれる、このため、体に含まれている同位体の割合を調べると、水を取りこんだ地域がわかるのだ」
「カマラサウルスの歯は、5か月程度で生え替わったといわれている。この歯の酸素同位体比を調べた結果、根元の部分では低く、先端部分では高いことが明らかになった。一般に、標高が高いと酸素同位体比が低くなる。分析された歯が成長する間に、カマラサウルスは低地から高地に移動したと考えられるのだ」とある。
同様のことは以下の資料にも記載がある。(英語)
Henry C. Fricke, Justin Hencecroth & Marie E. Hoerner 「Lowland–upland migration of sauropod dinosaurs during the Late Jurassic epoch」『Nature』480<7378>(Macmillan Magazines 2011)
p.513-515
[事例作成日:2022年8月31日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 古生物学.化石 (457 10版)
- 参考資料
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- 鳥類学者無謀にも恐竜を語る 川上/和人∥著 技術評論社 2013.4 (185-187)
- Nature Macmillan Magazines 480<7375-7378>(2011.12) (513-515)
- キーワード
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- 恐竜(キョウリュウ)
- 渡り(ワタリ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000321965