レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/10/11
- 登録日時
- 2011/01/17 02:00
- 更新日時
- 2011/01/30 10:58
- 管理番号
- 6000001461
- 質問
-
解決
算法の教科書について知りたい。
- 回答
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教科書というわけではないが、算法書として所蔵している資料より以下を紹介。
資料1:全5冊。※法則の成立など数学的に説明した算書。
資料2:全3冊。
資料3:全4冊。※和算の基礎になった書。関孝和の遺稿を弟子が出版。
資料4:※幕末から明治初年にかけてもっとも多く読まれた算法書の一つ。
資料5:全5冊。※長谷川寛が数学道場での教科書として著述。
資料7:全3冊。※『塵劫記』に代わる和算の入門書。
資料8:全2冊。
《※注記は『国史大辞典』(吉川弘文館)に説明が載っていたもの。》
当館に所蔵していないが、【資料9】に珠算の教科書として下記資料が紹介されている旨伝えた。
・『小学初等科算法』(内藤文融編,明治16:1883)小学校初等科用の珠算教科書。<【資料9】p144>
・『算法新書』(古谷弥太郎編,明治17:1884)小学教則にしたがった珠算の教科書。<【資料9】p145>
<2010/8/20追記>
資料10:定本として寛永二十年版を用いたもの。江戸初期の実用和算書で、明治に至るまで絶えず刊行され続けた。
◎〔東北大学デジタルコレクション 和算資料データベース〕http://dbr.library.tohoku.ac.jp/infolib/meta_pub/G0000002wasan(最終確認2010/8/20)東北大学附属図書館で所蔵する和算関係文庫の中から、電子化した資料の全文画像を公開。また、所蔵する和算関係資料の目録検索ができる。
- 回答プロセス
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(1)自館OPACで「算法」検索。和算、中国算法(419)の書架を直接あたる。
(2)教科書ということなので、【資料9】で「算数」の教科書についても確認。
<参考>
算術・・・『日本大百科全書』(小学館,1986)より、明治の初め西洋の数学を受け入れる際に、英語のarithmeticに対する訳語として、この語を採用した。
教科書名としては、1941(昭和16)年の小学校から国民学校への制度改革以来、算数と呼ぶようになった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 和算.中国算法 (419 8版)
- 数学 (410 8版)
- 参考資料
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- 算法闕疑抄,1,磯村吉徳/著,山本理兵衛,1674, (1674、全5冊 ※貸出禁止資料 【資料1】 )
- 算法點竄指南,上,大原利明/閲,須原屋茂兵衛,1810, (1810、全3冊 ※貸出禁止資料 【資料2】)
- 括要算法,一,関孝和/遺編,升屋五郎右衛門,1712, (1712、全4冊 ※貸出禁止資料 【資料3】)
- 算法新書,千葉雄七/編,出雲寺萬次郎,1880, (1880 ※貸出禁止資料 【資料4】)
- 算法地方大成,一 租税之部,長谷川寛/編,西宮彌兵衛,1837, (1837、全5冊 ※貸出禁止資料 【資料5】)
- 算法智恵海大全,広瀬備重,柏原屋清右衛門,1793, (1793 ※貸出禁止資料 【資料6】)
- 精要算法,巻之上,藤田雄山/著,山崎金兵衛,1781, (1781、全3冊 【資料7】)
- 神壁算法,下,藤田嘉言/著,1796, (1796、全2冊 ※貸出禁止資料 【資料8】)
- 図説教科書の歴史,日本図書センター,1996.5, (1996、p131~168「算数」 【資料9】)
- 塵劫記,吉田光由/著,岩波書店,1977, (1977 【資料10】)
- 日本教科書大系 近代編,第14巻,講談社,196409, (1964、p7~95「算数教科書総目録」、p97~205「算数教科書総解説」 ※貸出禁止資料 【資料11】)
- キーワード
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- 算法(サンポウ)
- 算術(サンジュツ)
- 算数(サンスウ)
- 教科書(キョウカショ)
- 珠算(シュザン)
- 和算(ワサン)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000076623