レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年02月11日
- 登録日時
- 2010/02/11 16:43
- 更新日時
- 2010/03/04 15:41
- 管理番号
- 山形県-2008-0047
- 質問
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解決
新庄藩出身の和算家「安島直円」の家系が分かる資料があるか。
- 回答
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安島直円(あじまなおのぶ)は享保17年羽州新庄藩江戸邸に生れ、江戸中期に活躍した数学者で、関流和算中興の祖と呼ばれました。直円は終生江戸詰で、新庄に戻ることはありませんでした。業績等については、山形県立図書館HPにアクセスして「山形県関係文献目録」から「文献目録人物編リスト表示」さらに「あ」行検索で「安島直円」をご覧ください。詳しい資料がご覧いただけます。(http://www.lib.pref.yamagata.jp/)
ここでは当館所蔵資料の中から、おたずねの家系の記載についてわかるものを御紹介いたします。
1.「安島直円全集」P5~6に「1.直円の生涯」として記載があります。東京都三田南寺町常林寺に伝わる家系図と、戸沢藩分限帳からの安島家の流れが記載されています。
2.「会田安明翁事蹟並山形県の和算家」P243~245に直円の『家系』として、大正までの家系図の記載があります。「最上地域史第7号」のP66にも同様の記載があります。9代目の子孫まで記載された内容となっています。
3.「山形の和算」P132~133、P252に直円の子孫の方の名前が載っています。同様の記載が「出羽國和算萬語」P50~56までにあります。
前述のとおり、直円は江戸詰で、新庄藩に戻ることなくその生涯を終えたため、郷土新庄では知名度が低く、一度も顕彰の機会が無く過ぎました。そのため没後二百年を記念して、安島直円顕彰会が設立され、平成10年5月に顕彰碑の建立と戸澤神社への算額奉納等がなされました。詳しくは「新庄の和算」をご覧ください。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 数学 (410 9版)
- 和算.中国算法 (419 9版)
- 参考資料
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資料①安島直円全集/安島直円著/平山諦、松岡元久編/富士短期大学出版部/1966(K419.1/アジ)
資料②会田安明翁事蹟並山形県の和算家/大木善太郎著/1933(K419/オオ)
資料③最上地域史第7号/最上地域史研究会編/1984(K250/モガ/7)
資料④山形の和算/山形県和算研究会編/1996(K419.1/ヤマ)
資料⑤出羽國和算萬語/松岡元久著/やまがた豆本の会/1974(K419/マツ)
資料⑥新庄の和算/伊藤幸男著/安嶋直円顕彰会/1998(YK419.1/イト)
※( )は自館の請求記号です。
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資料①安島直円全集/安島直円著/平山諦、松岡元久編/富士短期大学出版部/1966(K419.1/アジ)
- キーワード
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- 数学者
- 安島直円
- 和算
- 新庄藩
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000063113