・昭和7年2月20日発行「中國民俗研究」(資料①)「創刊號」の「編輯後記」によれば、「昨年十一月に創刊號を出して又創刊號も變なわけではあるが、更生の第一歩として本號より新らたにふみ出したいからである」と述べられ、2冊の創刊号の存在が示唆されている。国際日本文化研究センターなどの目録検索上には、昭和6年10月発行の「創刊號」の所蔵が確認できる。
昭和7年「創刊號」から「第四號」までの目次内容は次のとおり。
昭和7年2月20日発行『中國民俗研究』第1巻第1号(資料①)
p.1 正宗敦夫 「萬葉集と旅」
p.5 島村知章 「岡山方言の語法(一)」
p.10 桂又三郎 「岡山地方魚類方言」
p.12 佐藤清明 「動物方言資料(一)」
p.14 時實黙水 「岡山縣邑久郡土俗資料(一)」
p.16 山本榮二 「生殖器神巡禮」
p.17 赤枝小太治「百枝八幡宮祭式」
p.19 池上四郎 「岡山縣久米郡弓削町方言」
p.21 〔無記名〕「民謡」
p.23 島村知章 「大覺大僧正と傳説」
p.24 〔無記名〕「吉備津神社御神寶目録(一)」
p.26 「編輯後記」
昭和7年10月4日発行『中国民俗研究』第1巻第2号(資料②)
p.1 桂又三郎 「ドウマン考」
p.6 今村勝彦 「粥釣行事」
p.9 桂又三郎 「岡山縣海上語彙(一)」
p.11 桂又三郎 「岡山縣動植物方言集」
p.15 桂又三郎 「瀬戸内海方言集(一」
p.17 〔無記名〕「民謡」
p.19 桂又三郎 「岡山縣郷土玩具圖譜(一)」
p.21 島村知章 「小田郡大井村の年中行事」
p.24 池上五郎 「久米郡加美村風俗資料」
p.25 時實黙水 「邑久郡土俗資料」
p.26 御船恭平 「苫田郡土俗資料」
p.28 山本榮二 「生殖器神巡禮」
p.28 〔無記名〕「備中北部俗信集」
p.28 〔無記名〕「祭祀暦」
p.29 「編輯後記」
昭和7年11月25日発行『中國民俗研究』第1巻第3号(資料③)
p.1 桂又三郎 「ヨメノサラ考」
p.7 島村知章 「岡山方言の語法(二)」
p.11 佐藤清明 「病名方言集」
p.12 千代延尚壽「石州中部地方に於ける俗信」
p.14 〔無記名〕「しびれを直す呪禁」
p.15 今村勝彦 「御津郡今村地方兒童遊戯言葉」
p.17 野田實 「美作津山方言」
p.19 桂又三郎 「鯉捕りの行事を見るの記」
p.22 時實黙水 「邑久郡土俗資料」
p.24 御船恭平 「苫田郡土俗資料」
p.25 島村知章 「むかし噺」
p.25 〔無記名〕「はんのき」
p.26 〔無記名〕「猿塚」
p.27 桂又三郎 「阿哲郡熊谷村の傳設」
p.28 杉山時夫 「赤磐郡五城村のトーヤ」
p.28 〔無記名〕「兒島郡北浦の門守」
p.29 「編輯後記」
昭和8年3月5日発行『中國民俗研究』第1巻第4号(資料④)
p.1 桂又三郎 「繪姿女房説話の研究」
p.6 島村知章 「岡山方言の語法(三)」
p.9 小林久磨雄「粥釣りの奇習」
p.13 島村知章 「人禮人事に關する俗信」
p.16 〔無記名〕「鵲の松」
p.17 今村勝彦 「御津郡今村兒童遊戯言葉(二)」
p.19 花田一重 「人柱のお玉」
p.19 島村知章 「讃岐佛生山町の土俗」
p.22 〔無記名〕「春日神社の元宮様」
p.23 桂又三郎 「民謡」
p.25 藤原保夫 「赤磐郡萬富村行事」
p.26 桂又三郎 「備中北部傳説」
p.27 島村・武田「むかしの駈落」
p.28 桂又三郎 「猫山の猫」
p.29 桂又三郎 「八日待」
p.29 〔無記名〕「乘合船」
p.30 「編輯後記」