レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年11月22日
- 登録日時
- 2015/01/20 16:31
- 更新日時
- 2015/03/10 15:48
- 管理番号
- 埼浦-2014-069
- 質問
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解決
Malala Yousafzai(マララ・ユスフザイ)の国連スピーチに出てきた人物の中で、Bacha Khanだけ詳しい情報が見つからない。
プロフィールや活動について知りたい。
- 回答
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該当する人物と思われるGhaffar Khan, (Khan) Abdulについて、簡単な記述のある資料が見つかった。
回答プロセス中の事典、データベース、インターネット資料を紹介した。
- 回答プロセス
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質問のスピーチ全文を確認する
《Google》を〈malala site:.un.org〉で検索した結果よりスピーチ内容のPDFを調査、下記の一文を確認した。
"This is the philosophy of non-violence that I have learnt from Gandhi Jee, Bacha Khan and Mother Teresa."
(http://www.un.org/News/dh/infocus/malala_speach.pdf 2015/01/20最終確認)
※アドレスから国連サイト内文書には間違いないが、国連トップページやニュースページでキーワード検索してもたどることができなかった。
インターネットを調査する
《Wikipedia 英語版》を〈Bacha Khan〉で検索すると、4つの項目がヒットする。
そのうち《Khan Abdul Ghaffar Khan》という見出しのページあり。
内容に、呼び名の一つとして Bacha Khan(aの上に横棒(長音記号))があり、また非暴力主義者、マハトマ・ガンディの友人である等の記述から、これが質問の人物と思われる。
参考文献に、自伝と思われる"My life and struggle: Autobiography of Badshah Khan" があげられている。
(http://en.wikipedia.org/wiki/Khan_Abdul_Ghaffar_Khan Wikimedia 2015/01/20最終確認)
レファレンスブックを調査する
『The new encyclopaedia Britannica Vol.5』(Encyclopaedia Britannica 1990)
p231-232 に "Ghaffar Khan, (Khan) Abdul" があり、英文で1500字程度の短い解説がある。
『世界大百科事典 2005年改訂版 5』(平凡社 2005)
p546「ガファール・ハーン」 の項目があり、280字程度の記述がある。
『日本大百科全書 5』(小学館 1985)
p434「ガッファル・ハーン」の項目があり、260字程度の記述がある。
『現代人物事典』(朝日新聞社 1977)
p343「ガファル・カーン」の項目があり、580字程度の記述がある。
『コンサイス人名辞典 外国編』(三省堂 1979)
p182「ガッファール・ハーン」の項目があり、170字程度の記述がある。
『南アジアを知る事典』(平凡社 2012)
p162-163「ガッファール・ハーン|Khan Abdul Ghaffar Khan|1890-1988」の項に、20行の記述がある。
データベースを調査する
《WHOPLUS》(日外アソシエーツ) を 〈khan〉で検索すると、
「ガファル・カーン,アブドル(Ghaffar Khan,Abdul)」の項目があり、250字程度の記述がある。
《聞蔵》(朝日新聞社)をレファレンスブックや《WHOPLUS》掲載の名前カナ表記で検索すると、
「98歳、辺境のガンジー死去」(朝日新聞 1988.1.21 朝刊7面)がヒットする。
《毎日ニュースパック》(毎日新聞社)を同様に名前のカナ表記で検索すると、
「“辺境のガンジー”カーン氏が死去」(毎日新聞 1988.1.21 朝刊7面)がヒットする。
《ヨミダス歴史館》(読売新聞社)を同様に名前のカナ表記で検索すると、
「アブドル・ガファル・カーン氏」(読売新聞 1988.1.21 朝刊5面)がヒットする。
《日経テレコン》(日本経済新聞社)を同様に名前のカナ表記で検索すると、
「アブドル・ガファル・カーン氏」(日本経済新聞 1988.1.21 朝刊5面)がヒットする。
いずれも訃報の記事で、経歴について200字程度の記述あり。
前述の自伝の所蔵調査
《NDL-OPAC》をレファレンスブックや《WHOPLUS》掲載の名前カナ表記で検索すると、
「アフガニスタン・英領インドにおけるパシュトゥーン基礎史料 : アブドゥル・ガッファール・ハーンの回想録『我が人生と奮闘』」(登利谷正人著 上智大学アジア文化研究所 2012)という資料がヒットする。
県内に所蔵がなく内容の確認ができなかったが、前述の自伝の解説資料だと思われる。
(https://ndlopac.ndl.go.jp/ 国会図 2015/01/20最終確認)
自館所蔵の中東関係の資料を調査する(辞典類以上に詳細な経歴は無し)
『パキスタンを知るための60章』(広瀬崇子ほか編著 明石書店 2003)
p216「「辺境のガンディー」と呼ばれ、一九二九年に神の奉仕党(Khudai Khidmatgar)を設立したハーン・アブドゥル・ガッファル・ハーン」との記述あり。
『ハンドブック現代アフガニスタン』(鈴木均編著 明石書店 2005)
p284「タラキー、ヌール・ムハンマド(1917-79)」の項に「赤いシャツ運動の指導者であるアブドゥル・ガッファール・ハーン(Abdul Ghaffar Khan)」と交流があった旨の記述あり。
※ffarとKhanのaの上に横棒(長音記号)がある。
『新しいインド近代史 下からの歴史の試み 2』(スミット・サルカール著 長崎暢子〔ほか〕訳 研文出版 1993)
人名索引より、p392-393、430、602-603に記述がある。
『現代南アジア史研究 インド・パキスタン関係の原形と展開』(近藤治著 世界思想社 1998)
索引より、p208に記述あり。
『パキスタン独立 南アジア/現代への軌跡 3』(アーイシャ・ジャラール著 井上あえか訳 勁草書房 1999)
索引より、p32、153、277に記述あり。
その他調査済み資料(該当の記述なし)
『中東 ニュースを現代史から理解する』(立山良司著 自由国民社 2002)
『アフガニスタン悲しみの肖像画(ポートレート)』(グローバル・エクスチェンジ、平和な明日を求める9.11遺族の会編 明石書店 2004)
『アフガニスタン 終わりなき争乱の国』(ラリー・P.グッドソン著 沢田博訳 原書房 2001)
『アフガニスタン 南西アジア情勢を読み解く』(広瀬崇子、堀本武功編著 明石書店 2002)
『アフガニスタン 再建と復興への挑戦』(総合研究開発機構、武者小路公秀編著 日本経済評論社 2004)
『アフガニスタン 国連和平活動と地域紛争』(川端清隆著 みすず書房 2002)
『アフガニスタン敗れざる魂』(長倉洋海著 新潮社 2002)
『市民的抵抗 非暴力行動の歴史・理論・展望』(マイケル・ランドル著 石谷行訳 新教出版社 2003)
『非暴力 イラスト版オリジナル』(阿木幸男文 橋本勝イラスト 現代書館 1987)
- 事前調査事項
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質問者の調査によると、《ウィキペディア日本語版》にはなく《ウィキペディア英語版》では紹介があったとのこと。また『岩波-ケンブリッジ 世界人名辞典』(岩波書店 1997)などの一般的な人名事典には掲載がなかったとのこと。
- NDC
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- アジア (282 9版)
- 参考資料
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- 『The new encyclopaedia Britannica Vol.5』(Encyclopaedia Britannica 1990)
- 『世界大百科事典 2005年改訂版 5』(平凡社 2005)
- 『日本大百科全書 5』(小学館 1985)
- 『現代人物事典』(朝日新聞社 1977)
- 『コンサイス人名辞典 外国編』(三省堂 1976)
- 『南アジアを知る事典』(平凡社 2012)
- キーワード
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- Khan Abdul Ghaffar (ハーン アブドゥル・ガッファール)
- Yousafzai Malala (ユスフザイ マララ)
- Bacha Khan(バシャ ハーン)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000166386