レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年11月02日
- 登録日時
- 2023/01/25 17:45
- 更新日時
- 2023/01/25 17:45
- 管理番号
- 0001003618
- 質問
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解決
現在の開南小学校周辺で、湧田窯があったことを推測できる地図や絵図などの資料はあるか
- 回答
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以下の資料を案内した。
資料③の図についてはどれも泉崎橋の後方、資料④、⑤と同じか近い位置に描かれていることから、湧田であると考えられる。
①
『首里那覇図』 阿嘉 宗教/画 [1868(明治1)-1879(明治12)頃] 1軸
※⑤の資料と同じ
②
『湧田村跡 那覇市新庁舎建設事業に伴う緊急発掘調査報告』(那覇市教育委員会文化財課/編 那覇市教育委員会 2013.3)
p6 「第4図 グリッド設定図と周辺の文化財」より、この報告書の調査区域が一部開南小の敷地にかかっていることがわかる。
③
『琉球船と首里・那覇を描いた絵画史料研究』(琉球船と首里・那覇を描いた絵画史料研究会/編 初版 思文閣出版 2019(平成31).2)
p45 「首里那覇鳥瞰図屏風」で、に煙の上がっている建物が1つ確認できる。
p48 「首里那覇古絵地図」で煙の上がっている建物が1つ確認できる。
p49 「自首里王城至那覇港之図」「首里那覇鳥瞰図」において、煙の上がっている建物が確認できる。なお、この2図は構図や描写されている範囲がほとんど同じ絵図である。
p50 「首里那覇鳥瞰図」で、図の右側中央部分に煙の上がっている建物が2つ確認できる。
④
「泉崎と旭町のまちがたり」<「俺が調子に乗って琉球・沖縄の歴史を語るブログ(2022年7月25日現在)
http://www.ayirom-uji-2016.com/%E6%B3%89%E5%B4%8E%E3%81%A8%E6%97%AD%E7%94%BA%E3%81%AE%E3%81%BE%E3%81%A1%E3%81%8C%E3%81%9F%E3%82%8A
→ ブログ内記事の中ほどあたりに掲載されている銘板の画像より、首里那覇図で煙が出ている建物の一帯が湧田窯であることが示されている。なお、この銘板はカフーナ旭橋C街区の自治会館1階にあるコンビニ店前の横断歩道横に設置されている。
⑤
『首里那覇図』<沖縄県立図書館貴重資料デジタル書庫(2022年7月25日現在)
https://www.library.pref.okinawa.jp/item/index-1104050077_1001999448.html
→ 『首里那覇図』(阿嘉 宗教/画 [1868(明治1)-1879(明治12)頃])の絵図中央やや右寄りに描かれている、屋根付き長屋のような建物から煙のようなものが出ているのが確認できる。前述のブログ記事より、この一帯が湧田窯であることがわかった。
※①の資料と同じ
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 首里那覇図 阿嘉 宗教/画 [1868(明治1)-1879(明治12)頃] 1軸
- 湧田村跡 那覇市新庁舎建設事業に伴う緊急発掘調査報告 那覇市教育委員会文化財課/編 那覇市教育委員会 2013.3 (p6)
- 琉球船と首里・那覇を描いた絵画史料研究 琉球船と首里・那覇を描いた絵画史料研究会/編 思文閣出版 2019(平成31).2 (p44-45、p48-50)
- キーワード
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- 湧田窯
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000327922