レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/03/12
- 登録日時
- 2012/03/17 02:00
- 更新日時
- 2024/03/26 09:14
- 管理番号
- 1000000584
- 質問
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解決
口を開けているシーサーは、左右どちらに置くのか。
- 回答
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『沖縄大百科事典 中』(沖縄大百科事典刊行事務局、沖縄タイムス社、1983年)
p269 「シーサー」の項に、「魔除けの獅子像のこと。石製・陶製・木製がある。…獅子像を据える形式には2通りあり、1つは開口・閉口の形態をもって対で据える形式で、城門や寺社の門に多く、いま1つは屋根獅子のように単軀のものである。」との記述あり。また、沖縄における獅子像の起源などの説明あり。対の各獅子像の配置についての記述なし。
下記の資料を提供する。
「中国文化と沖縄 〈7〉対照的な姿勢表現 激しい動きみせる中国」(大城 清徳 著)『琉球学集説161~163』(沖縄タイムス[切抜])p44-45
1984/9/6 「置き方も沖縄の場合は大体統一されている。つまり、口を開けたものは向かって右と決まっている。獅子像の開口閉口の形態は密教のあうん(阿呍)の呼吸を形象化したもので、方言でいう仁王仏、マカー仏の形態と同義のものと解される。ここでは口を開けたものは向かって右に、口を閉めたものは左に持ってきてある。このあうんの形態から獅子像の開口閉口の形態は出てきたという解釈ができる。」との記述あり。
『シーサーあいらんど』(SHISA編集委員会、沖縄文化社、2003年)
p19 「狛犬、唐獅子、シーサーについて」の項に、「角の無い開口したものを獅子として向かって右側に置き、一角で閉口したものを狛犬として左側に置いた。」との記述あり。
p28 「獅子の開口閉口の形態は、中国伝来後、かなり後代になってから現れてくるものである。」との記述あり。
『郷土のくらしと文化-図説- 上巻』(新星図書出版、1980年)
p232 「シーサー」の項に、シーサーについての記載はあるが、どちらに置くかは明記されていない。
『那覇市史 資料篇 第2巻中の7』(那覇市企画部市史編集室、那覇市役所、1979年)
シーサーの項目はあるが、配置についての説明はなし。
「大弦小弦」(真久田 巧 著)『沖縄タイムス(原紙) 平成20年8月16日~31日』
2008/8/27 朝刊1面 「漢字は元来、右から左に書く。阿吽と書く場合は右が阿になる。シーサーもそれに従ったものと考えられる。」との記述あり。
「中国・沖縄元年 ~新たな関係構築へ」(又吉 盛清 著)『沖縄タイムス(原紙) 平成20年8月16日~31日』
2008/8/26 朝刊17面 「中国のシーサーは…中国の伝統的な男女の位置によって、一対の場合は向かって右は雄、左は雌と決められた。」との記述あり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 社会科学 (3)
- 参考資料
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- 1 沖縄大百科事典 中 ケ~ト 沖縄大百科事典刊行事務局∥編 沖縄タイムス社 1983.5 K03/O52/2 p269
- 2 琉球学集説 一六一~一六三(昭和五七年~昭和五九年) 1982~1984 K07/A43/58 p44-45
- 3 シーサーあいらんど SHISA編集委員会∥著 沖縄文化社 2003.9 K382/SH89 p19、28
- 4 郷土のくらしと文化-図説- 上巻 新星図書出版 1980.12 K382/KY2/1 p232
- 5 那覇市史 資料篇 第2巻中の7 那覇市企画部市史編集室∥編 那覇市役所 1979.1 K23/N27/2-2-7
- 6 沖縄タイムス(原紙) 平成20年8月16日~31日 沖縄タイムス社 2008.8 K07/O52
- 7 琉球新報 (原紙) 平成20年8月16日~31日 琉球新報社 2008.8 K07/R98
- キーワード
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- 沖縄
- シーサー
- 民俗
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000103771