レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年4月24日
- 登録日時
- 2022/05/30 16:50
- 更新日時
- 2022/09/15 08:01
- 管理番号
- 県立長野-22-032
- 質問
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解決
長野県北安曇郡松川村神戸(ごうど)の由来が書かれた資料についてわかるものはあるか。
- 回答
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1 長野県北安曇郡松川村神戸の由来について次の資料を紹介した。
・『長野県の地名 その由来』 松崎厳著 信濃古代文化研究所 1991【N293/23】p.431の「ごうど」(神戸・郷土)について書かれた中に
「神戸」は何かということですが、両者共に渡河点、つまり「渡し」とみるのが妥当のように思
えるのです。(-中略-)松川村「神戸」も本来、乳川(ちがわ)の渡河点から生まれた地名とみら
れ(-後略ー)
と記載されている。
・『神戸村の歴史』[最終確認2022.8.14 国立国会図書館デジタルコレクションデジタル化資料送信参加館/個人送信公開] 中島弥生 1941 【N282/5】p.7-1の「神戸の起源」・「神戸の意義」では全国の神戸について一般的な読み方や語源が書かれているが、「信濃の神戸」では、信濃の国に初めて神戸が置かれた年と有明権現社の神戸であると推測される事実が2点あると書かれている。また、
兎も角も、この神戸村の起源は大昔から有明権現社の神戸(かんべ)であったことは以後に記載す
る幾多の史寛の説明が進むに従って益々明微になってくる。
と記載されている。
- 回答プロセス
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1 長野県北安曇郡松川村神戸について、概略を確認する。
『角川日本地名大辞典20 長野』角川書店 1990 【N293/18】p.463「ごうど 神戸」〈松川村〉に[中世]祝戸郷から[近世]神戸村の歴史について記載があった。p.1436-1437「北安曇郡松川村」の近世の神戸について、川に囲まれた扇状地域のため、河川の氾濫に悩まされた等、触れている部分がある。
『日本歴史地名田大系 20(長野県の地名)』平凡社 1979【N290.3/54】p.736に「神戸新田村(現・松川村神戸)」の開発についての記載がある。
『松川村誌 歴史編』 松川村誌編纂委員会編 1988 【N231/40/1】には、原始時代から近現代の松川村の歴史の中で、神戸についての記載が散見される。
2 長野県の「神戸」という地名を調べる
・『長野県の地名とその由来』 松崎巌著 信濃古代文化研究所1991 【N293/23】p.431に「ごうど」(神戸・郷土)の記述がある。
・『神戸村の歴史』 中島弥生 1941 【N282/5】にも、記述が散見される。古い資料のため、国立国会図書館デジタルコレクションでの公開状況を確認する。
<調査資料>
・『北安曇郡志』 千秋社 2000(北安曇郡郡役所 大正12年の復刻)【N231/59】
- 事前調査事項
- NDC
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- 中部地方 (215 10版)
- 日本 (291 10版)
- 参考資料
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松崎岩夫 著 , 松崎, 岩夫, 1923-. 長野県の地名その由来. 信濃古代文化研究所, 1991.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002167746-00 (【N293/23】) -
中島弥生, 中島重行 共著 , 中島, 弥生 , 中島, 重行. 神戸村の歴史. 中島弥生, 1941.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000666509-00 (【N282/5】)
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松崎岩夫 著 , 松崎, 岩夫, 1923-. 長野県の地名その由来. 信濃古代文化研究所, 1991.
- キーワード
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- 北安曇郡松川村神戸
- 神戸
- 地名の由来
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000316690