レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年06月23日
- 登録日時
- 2011/07/11 14:31
- 更新日時
- 2011/08/04 14:12
- 管理番号
- 20110623/570
- 質問
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解決
漢字の、曲がる部分(例えば「口(くち)」の右肩)の名称を知りたい。
- 回答
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「折れ」という。
- 回答プロセス
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「永字八法」という言葉を思い出して、
①飯島春敬/編『書道辞典』東京堂出版 1980(R728.03/10003)p48
②中西慶爾/編『中国書道辞典』木耳社 1981(728.2/31)p37-38
を見た。「永字八法」は側(そく)・勒(ろく)・努(又は「弩」ど)・【テキ】(てき)・策(さく)・掠(りゃく)・啄(たく)・磔(たく)。曲がる部分がある、と思っていたところは、一画ではなく「勒」と「【テキ】」から成っていた。
③堀内湖洲/著『必携実用楷書字典』日貿出版社 2007(728.4/10060)
書道の入門書に説明はないかと考えて③を見たが、p205「永字八法」、p205-206「基本点画」にも、曲がる部分の名称はなかった。横棒と縦棒の組み合わせではないか、と言ってみたが、納得されなかった。
その後、京都府立西舞鶴高等学校より、
「『日本大百科全書』(小学館)の「字画」という項目に、要約すると「文部省編『筆順指導の手引き』(1958)によると、漢字の字画のうち主要なもの(基本点画)にはそれぞれ名称があり、「点・横画・縦画・左払い・右払い・折れ・はね・とめ・曲がり・払い」などがある。組み合わせた字画の個数が画数である」
とある、との情報をいただいた。
『筆順指導の手引き』は所蔵がなく、別の資料に収録されているかもしれないと探したが、見つけられなかった。
④『現代書写字典』図書出版 1986(375.8/279)p1080 点画の名称の中に「折れ」がある。
⑤『書道辞典』東京堂出版 1975(R728.03/10003)p99
「折れ おれ 点画の中の一つ。角度を持った折れの部分である。「団、司、日」の折れは直角、「口、四、田」など横長い字形の折れ、「マ、フ、ム、レ」などの折れは鋭角である。」
- 事前調査事項
- NDC
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- 書.書道 (728 9版)
- 音声.音韻.文字 (811 9版)
- 音声.音韻.文字 (821 9版)
- 参考資料
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- 飯島春敬/編『書道辞典』東京堂出版 1980(R728.03/10003)
- 中西慶爾/編『中国書道辞典』木耳社 1981(728.2/31)
- 堀内湖洲/著『必携実用楷書字典』日貿出版社 2007(728.4/10060)
- 『現代書写字典』図書出版 1986(375.8/279)
- 『書道辞典』東京堂出版 1975(R728.03/10003)
- 『日本大百科全書』小学館 1984-1989(031/71/*)
- 文部省編『筆順指導の手引き』(1958) (当館所蔵なし)
- キーワード
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- 漢字
- 照会先
- 寄与者
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- 京都府立西舞鶴高等学校
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 文字
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000088315