レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/07/19
- 登録日時
- 2020/10/07 00:30
- 更新日時
- 2020/10/07 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-200150
- 質問
-
解決
著名な俳人・石田波郷の句「立春の米こぼれをり葛西橋」にある葛西橋について,その所在地・謂われ・現状等を知りたい。
- 回答
-
葛西橋について回答します。
葛西橋は旧橋と新橋があり,現在の葛西橋は新橋にあたります。葛西橋は荒川および中川にかかる橋です。東岸は東京江戸川区西葛西,西岸は東京都江東区東砂です。
旧橋は,昭和3年に現在の新橋よりやや上流にかけられた木橋。老朽化したため昭和38年10月17日,19億3200万円をかけて新橋が開通。長さ727.4メートル,幅15メートルで,当時都内最長の鉄橋でした。これにより旧橋の役目は終わりました。
石田波郷が詠った葛西橋は,旧橋と思われます。
なお葛西という地名は,治承4年(1180年)に下総から武蔵国に入った源頼朝が江道重長を味方にしましたが,その際の仲介の労をとったのが葛西清重で,現在の葛西を含む33鄕を伊勢神宮に寄進し,葛西御厨(かさいみくりや)としたと伝えられています。
【参考文献】
・江東区史跡散歩. 細田隆善. 学生社, 1992年【291.36/ホ1】
・角川日本地名大辞典 第13巻. 東京都. 角川書店, 1978年【291.03/ニ11/13R】
・石田波郷読本. 『俳句』編集部編. 角川書店, 2004年【911.36/イハ049】
・石田波郷の俳句 1:雨覆鑑賞. 松沢夏風. 学文社, 1978年【911.36/イハ787/1】
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 詩歌 (911 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 葛西橋
- 東京都江東区
- 石田, 波郷(いしだ, はきょう)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 【遡及入力】
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000287965