レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008年10月01日
- 登録日時
- 2011/03/13 15:57
- 更新日時
- 2011/09/25 11:27
- 管理番号
- 島根参2008-10-002
- 質問
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解決
明治期の建築家で、旧東宮御所(迎賓館赤坂離宮)、帝国博物館を建てた片山東熊について、書かれた資料がみたい。
- 回答
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当館所蔵資料より、以下を紹介。
資料1:p457に、開局に際しての主なる関係官員として「片山東熊」の名前がある。
資料2:片山東熊の生い立ちから、人柄、作品、代表作の赤坂離宮について、詳細な記述あり。
資料3:「第二章 東京帝室博物館」のなかで、「表慶館」について書かれてあるp103~104に、片山東熊についての記述、片山東熊の写真、設計した建築物の写真について掲載あり。
資料4:明治の建築界をリードした人物の一人として「片山東熊」についての記述あり。
<2011/3/16追記>
資料5:「コンドル先生と4人の弟子」の一人として、片山東熊が取り上げられている。
資料6:1917年10月23日没として、片山東熊の写真と略歴あり。
資料7:p102~149まで「東宮御所」について書かれてあるなかで、p107に「東宮御所造営の実務を主導したのは、片山東熊である」として、片山東熊について触れている。
資料8:片山東熊の生涯、その作品について書かれた論文。図版10枚あり。
- 回答プロセス
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(1)自館OPAC、〔NDL-OPAC〕、〔総合目録ネットワークシステム〕で著者名、タイトルなどで検索するも、単独の著作、作品集はヒットせず。
(2)明治期の建築家ということだったので、「明治」「建築」、代表作の建築物名などで更に検索。
(3)〔国立国会図書館:リサーチ・ナビ〕http://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/(最終確認2011/3/16)で、「片山東熊」を検索。→本15件ヒット。
(4)〔CiNii〕http://ci.nii.ac.jp/(最終確認2011/3/21)で、「片山東熊」を検索。→本人が書いた論文を含め、19件ヒット。
(参考)〔Wikipedia:片山東熊〕http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%87%E5%B1%B1%E6%9D%B1%E7%86%8A(最終確認2011/3/13)
片山東熊・・・嘉永6年12月20日(1854年1月18日)-1917年(大正6年)10月24日
明治期に活躍した建築家。山口県生まれ。ジョサイア・コンドルの最初の弟子。
代表作である旧東宮御所(現・迎賓館)は、2009年に明治以降の建築としては初めて国宝に指定。
- 事前調査事項
- NDC
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- 建築学 (520 8版)
- 日本の建築 (521 8版)
- 西洋の建築.その他の様式の建築 (523 8版)
- 参考資料
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- 【資料1】 『明治工業史 4 建築篇』 日本工学会/編,学術文献普及会,1968 (p455~458「第三章 赤坂離宮 第一節 概要」 書庫502/29/4)
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【資料2】 『日本の建築〔明治大正昭和〕2 様式の礎』
三省堂,1983 (p141~167「様式の礎 片山東熊」、p169~171「片山東熊年譜」 書庫521/0094/2) -
【資料3】 『昭和初期の博物館建築』 博物館建築研究会/編,東海大学出版会,2007.4
(p103~104 523.1/シ07/
) - 【資料4】 『図説近代建築の系譜』 大川三雄/[ほか]著, 彰国社,1997.6 (p28~33「日本人建築家の誕生」 書庫523/ズ97/)
- 【資料5】 『明治建築をつくった人びと』 大成建設,1999 ※貸出禁止資料 (書庫VT523.1/メ99/)
- 【資料6】 『朝日クロニクル 週刊20世紀 1917 大正6年 ロシア革命』 朝日新聞社,200003 (p27「冥銘録 片山東熊」 210.7/ア/17)
- 【資料7】 『明治の皇室建築 国家が求めた<和風>像』 小沢 朝江/著,吉川弘文館,2008.11 (p107 521.8/オ08/)
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【資料8】 塩田 昌弘「片山東熊とその時代」 『大手前大学社会文化学部論集』 (4) [2003] p75~95
(※〔CiNii〕http://157.1.40.181/(最終確認2011/3/21)で本文をPDFで見ることができる。
)
- キーワード
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- 片山 東熊 (かたやま とうくま)
- 宮廷建築家
- 赤坂離宮
- 東宮御所
- ジョサイア・コンドル
- 迎賓館
- 帝国博物館-帝室博物館-国立博物館
- 表慶館
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000081835