レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/10/04
- 登録日時
- 2023/11/16 00:30
- 更新日時
- 2023/11/16 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-230065
- 質問
-
解決
19世紀にアイオワ大学法学部に在籍した外国人留学生「いしかわ きぞう」に関する情報をさがしています。
奥羽日日新聞などの地方紙に、彼の死亡に関する記事が載っていませんか。
- 回答
-
お問合わせの件について、下記のとおり回答します。
※【 】内は当館請求記号です。
『奥羽日日新聞』の調査に先立ち、下記資料を確認したところ、いしかわ きぞう氏に関する記載がありました。
資料1 菊田定郷著『仙台人名大辞書』仙台人名大辞書刊行会, 1933年【K280/キ1】
p.58.「イシカワ・キゾー【石川器蔵】」の項
「法学士。群馬県館林の人、宮城県八等属石川成孝の子、仙台中学校卒業後東京工部大学に入り、更に米国に遊学して法学士となり、帰朝後岐阜県中学校四等教諭に任ぜらる、明治二十五年十月二十三日歿す、享年二十八、仙台新寺小路正楽寺に葬る。」
上記記載内容から、お問合せの『奥羽日日新聞』の明治25(1892)年10月25日付から10月30日付まで(10月24日は休刊日のようでした)を確認したところ、関連する記事の掲載がありました。
資料2 『奥羽日日新聞』(マイクロフィルム)奥羽新聞社【PN071.2/オ】
・明治25(1892)年10月25日付8面「石川器藏儀兼テ病氣ノ所藥石無功本日死去ス此旨本人辱知諸君敬告仕候也 / 東三番丁七拾貮番地 / 十月廿三日 右弟 石川次郎」
なお、10月26日付8面、10月27日付8面、10月28日付8面にも同様の記事がありました。
参考までに、下記の新聞も同様に明治25(1892)年10月25日付から10月30日付まで(10月24日は休刊日のようでした)を確認しました。
資料3 『東北新聞』(マイクロフィルム)東北新聞社【PN071.2/ト】
・明治25(1892)年10月25日付4面「石川器藏儀兼テ病氣の處藥石無効本日死去す此旨本人辱知諸君へ敬告仕候也 / 東三番丁七十二番地 / 十月廿三日 右弟 石川次郎」
なお、10月26日付4面、10月27日付4面にも同様の記事がありました。
- 回答プロセス
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資料1-3を御案内しました。
なお、下記の資料も併せて調査しましたが、関連する記載は見当たりませんでした。
資料4 『東北日報』(マイクロフィルム)東北日報社【PN071.2/ト】
- 事前調査事項
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質問者から提供された、いしかわ きぞう氏に関する情報は以下のとおりです。
・いしかわ氏は明治21(1888)年7月に米国に到着し、明治23(1890)年に卒業して日本に帰国した。
・結核で仙台にて死亡し、後に彼の友人等が仙台に彼の記念碑となるようなものをつくる計画があるということで、おそらく仙台の出身ではないかと思う。
・明治26(1893)年2月15日の現地の新聞に、彼の死亡についての記事が載っているため、死亡したのはおそらく明治25(1892)年の12月-明治26(1893)年の1月頃、もしくは2月初旬ではないかと推測する。(日本のEngineering College of the Imperial Universityから悲報が届いたとなっている)
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 参考資料
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- 菊田定郷/著. 仙台人名大辞書. 仙台人名大辞書刊行会, 1933【K280/キ1】:
- . 奥羽日日新聞. 奥羽新聞社, 【PN071.2/オ】:
- . 東北新聞. 東北新聞社, 【PN071.2/ト】:
- . 東北日報. 東北日報社, 【PN071.2/ト】:
- キーワード
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- 石川, 器蔵(イシカワ, キゾウ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000341063