レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/07/03
- 登録日時
- 2014/03/31 00:30
- 更新日時
- 2014/04/02 17:42
- 管理番号
- 参調 13-0258
- 質問
-
解決
「アメリカ彦蔵」吉村昭著の中に出てくる地名、人名の読み方
1.P124 玉名郡坂下(南関}手水晒
2.P189 一色見龍、菅生信胤(姫路藩士)
3.P197 中嶋三郎助(浦賀与力)
4.P344 津名群机南村(淡路島)
5.P371 山本浦丈(久留米藩医)
- 回答
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1.P124 玉名郡坂下(南関)手水晒
⇒ 手水となっているが「手永」の誤りと思われる。
手永は細川藩独特の地方行政区域の呼び名で、郡と村の間の行政区域を表わす。
坂下手永(さかした てなが)、南関手永のように呼ばれた。南関手永は「みなみのせきてなが」が近世幕末では正しい読み方だったようだが、「なんかんてなが」とも呼ばれていたようで、明治の近代以降は「なんかんてがた」現在は「南関町」(なんかんちょう)と「なんかん」の読み方が一般的となってきているようである。
⇒ たまなぐん さかした みなみのせき てなが
晒」の読み方は不明だが、坂下手永の中に晒村という村名があったという記述も見られるので、てながに続けて「さらし」と読んで構わないと思われる
⇒ 「手永」については、確認のため初出の『読売新聞』(1998-1999年の夕刊に連載)ほか当館において所蔵している書籍も確認したが「手水」となっている。「手水」が正しいとすると読み方は不明ということになる。
2.P189 一色見龍、菅生信胤(姫路藩士)
⇒ 『東西異聞』を著した。写本を関西大学が所蔵。これによると読み方は「いっしき,けんりゅう」「すごう,のぶたね」となっている。
(新聞初出にはふりがななし)
3.P197 中嶋三郎助(浦賀与力)
⇒ なかじま さぶろうすけ
4.P344 津名群机南村(淡路島)
⇒ つなぐん つくえみなみむら (津名郡机南村)
5.P371 山本浦丈(久留米藩医)
⇒ 不明
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (281 7版)
- 参考資料
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- 1 角川日本地名大辞典 43 熊本県 「角川日本地名大辞典」編纂委員会∥編纂 角川書店 1987.12 291.03/KA/43 1「玉名郡坂下(南関)手水」
- 2 明治維新人名辞典 日本歴史学会∥編 吉川弘文館 1981.9 281.03/ME 3「中嶋三郎助」」
- 3 日本歴史地名大系 29-1 兵庫県の地名 平凡社 1999.10 291.03/NI/29-1 4「津名郡机南村」
- 4 国書総目録 第6巻 と?ひ 岩波書店 1990.7 026/KO/6
- 5 国書総目録 著者別索引 岩波書店 1991.1 026/KO/サク
- 1 吉村昭歴史小説集成 5 大黒屋光太夫/アメリカ彦蔵 吉村/昭?著 岩波書店 2009.8 F/Y/5
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事項調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000151681