レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005/03/09
- 登録日時
- 2005/05/27 02:10
- 更新日時
- 2009/05/31 12:06
- 管理番号
- 埼久-2004-097
- 質問
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解決
和裁で使う「絎台」(けだい)の起源について知りたい。
- 回答
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『日本史小百科 11 工芸』と『日本職人史序説』には、「織物・縫物・仕立物」の項に「道具には・・・古代からの縫針と指抜き、それに17世紀からの絎台がある」とあり、これが年代的には一番古いもののようである。
工芸、服飾、往来物、民俗等の資料にあたるが、起源について確実・詳細に記述されている資料は確認できなかった。
- 回答プロセス
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『日本史小百科 11 工芸』と『日本職人史序説』以外の調査資料は以下のとおり。
『木工指物』には、「針箱と絎台は江戸の女性必需品で・・・江戸の代表的な指物であろう」とある。
『ヴィジュアル史料 日本職人史2』には、18世紀前期の京の衣屋の絵があり、絎台を使って法衣を縫っているところが描かれている。
『被服教育の変遷と発達』には、「裁縫早縫手引」(上原素白 享和3年発行)が紹介されていて、その本文に「かけ台(=絎台のこと)」が出てくる。
『家政学文献集成 続編 江戸期4』には「裁縫早縫手引」の原文が収録されていて、絎台に関する該当部分がある。
『教科書大系 往来篇』には、関連する記述は確認できなかった。
- 事前調査事項
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調査済資料:「最新和裁全書」「総合服飾史事典」「服飾辞典」「事物起源辞典」「写真でみる日本生活図引 4 すまう」「古事類苑」「東京風俗志」等
- NDC
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- 衣服.裁縫 (593 9版)
- 参考資料
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- 『工芸 日本史小百科11』(遠藤元男 近藤出版社 1980)
- 『日本職人史の研究 1 日本職人史序説』(遠藤元男 雄山閣出版 1985)
- キーワード
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- 裁縫用具
- 和裁
- 絎台(ケダイ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000021877