レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年12月20日
- 登録日時
- 2015/03/18 19:08
- 更新日時
- 2015/03/20 11:18
- 管理番号
- 千県中千葉-2015-10
- 質問
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解決
大伴家持が延暦2(783)年前後に印旛国、あるいは印旛沼畔を通過したという記録はあるのか。
- 回答
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印旛湖畔を通過したという記録を見つけることはできませんでした。
大伴家持との関連については、次のように記載されています。
【資料1】『成田の史跡散歩』p108「鳥居河岸」の項に「鳥居はもとは印旛沼の中に建てられており、奈良時代末期の延暦2年(783年)9月に勅使大伴家持が建立して以来、61年ごとに立て替えるのを定例にしていた」と書かれています。ただ、出典は明記されていません。
【資料2】『万葉の道 房総編』p163の「麻賀多神社」の項に同じ内容が記載されており、社務所発行の「略史」によれば、と前書きがあります。
また、【資料3】『大伴家持』の年譜では延暦1(782)年に、陸奥按察使鎮守将軍に任ぜられ、延暦3(784)年に時節征東将軍を拝命していますが、印旛に立ち寄るような履歴は見つけられませんでした。
大伴家持が宝亀5(774)年に上総守であったことは次の資料等で確認することが出来ます。
【資料4】『横芝町史』p108-110「上総国の国府と国司」p110
【資料5】『房総通史(改定房総叢書別巻)』「第3篇 中古国司時代前期(大化の改新より奈良朝時終まで)」 「第2章 国司郡司」 p224に奈良朝時終までの国司が列記されており、上総国の欄に「大伴家持 宝亀五年九月任、同七年三月為伊勢守」と記載されています。
- 回答プロセス
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大伴家持であることから、「万葉集」関係、また、関連地域の資料に当たる。
- 事前調査事項
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なし
- NDC
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- 日本 (281 9版)
- 詩歌 (911 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『成田の史跡散歩』(小倉博著 崙書房 2004)(0200799034)
- 【資料2】『万葉の道 房総編』(山村栄三郎著 東京学芸館 1991)(|9200343258)
- 【資料3】『大伴家持』(北山茂夫著 平凡社 1971)(9100567795)
- 【資料4】『横芝町史』(横芝町史編さん委員会 山武郡横芝町 1975)(9200326927)
- 【資料5】『房総通史(改定房総叢書別巻)』(改訂房総叢書刊行会 1958)(9200265349)
- キーワード
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- 大伴家持
- 千葉県-印旛沼
- 千葉県-成田
- 千葉県-万葉集
- 照会先
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- なし
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000169313