レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年09月13日
- 登録日時
- 2022/09/21 13:41
- 更新日時
- 2022/09/26 21:21
- 管理番号
- 県立長野-22-114
- 質問
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解決
藤沢周平著『決闘の辻』(講談社)のp.59に出てくる地名「岩将山」の読みを知りたい。
- 回答
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当館資料では読みがわからなかったため、千葉県立中央図書館様へ照会したところ、『房総山岳志』 内田栄一著 崙書房出版 2005 に「いわまさやま」と読みがあるとのこと。万喜(まんぎ)城があった現在の城山の東にある根方山(ねかたやま)の別称とのこと。
- 回答プロセス
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1 依頼のあった資料『決闘の辻』藤沢周平著 講談社 1985【F/フ】を確認する。「岩将山」が出てくるのは、『決闘の辻』に所収されている短編「死闘」とわかる。前後の文章から、千葉県いすみ市にある万喜城周辺の山と判断できる。神子上典膳(みこがみ てんぜん)(後の小野忠明)の修業時代で、戦国末期から江戸時代初期の地名になる。
2 『千葉県の地名』 平凡社 1996(歴史地名大系12)【291.03/ニホ/12】、『角川日本地名大辞典12』 「角川日本地名大辞典」編纂委員会編 角川書店 1984【291.03/カド/12】、『千葉県大百科事典』 千葉日報社編・刊 1982 【291.35/チバ】で、「いわ」もしくは「がん」で「岩将山」を探すが、該当する地名は確認できなかった。
3 NDC分類291(日本の地誌)で山の名前の辞典類を調べる。
4 『藤沢周平全集6』 藤沢周平著 文芸春秋1993【913.68/フシ/6】p.431、『藤沢周平全集 別巻』の解説にフリガナがあるか確認する。
5 千葉県立中央図書館様へ照会したところ、「いわまさやま」との回答を得る。
<調査資料>
・『大日本地名辞書 第6巻』吉田東伍著 冨山房 1980【291.03/5a/6】
・『新日本山岳誌』日本山岳会編 ナカニシヤ出版 2005【291.03/ニホ】
・『三省堂日本山名事典』徳久球雄編 三省堂 2004【291.03/トタ】
・『コンサイス日本山名辞典』徳久球雄編 三省堂 1979【291.03/トタ】
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 10版)
- 小説.物語 (913 10版)
- 参考資料
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内田栄一 著 , 内田, 栄一, 1929-. 房総山岳志. 崙書房出版, 2005.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007929820-00 , ISBN 4845511150
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内田栄一 著 , 内田, 栄一, 1929-. 房総山岳志. 崙書房出版, 2005.
- キーワード
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- 岩将山
- 藤沢周平
- 万喜城
- 根方山
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 地名
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000321580