レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/04/09
- 登録日時
- 2022/11/22 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:42
- 管理番号
- M22040914436696
- 質問
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平尾不孤が死の直前に正宗白鳥に宛てた言葉が知りたい。
- 回答
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①『岡山ゆかりの作家たち』の平尾不孤の章によると、「明治38年5月、東京で新聞社勤めをする正宗白鳥(明治12年、備前市生まれ)のもとに、京都から『君に会いたしと思うの念切なり』と記された葉書が届いた。」と書かれている。
②『泣菫小伝 10 泣菫と平尾不狐・正宗白鳥』では、正宗白鳥が平尾不孤を題材にした小説と、平尾不孤の手紙を題材にした随筆を紹介している。小説「友情」では、平尾不孤をモデルにした大辻順一という人物について、「『君に会いたしと思うの念切なり。』と、病院からの端書を手にして後、彼れの音信は全く途絶えた」と書かれている。随筆「物故文人の手紙」では、平尾不孤について、「彼は、死の直前に京都の或病院から、『君に会いたしと思うの念切なり』と、私に端書を寄越した。これが最後の音信であった。」と書かれています。
②で紹介された小説の全文は③『正宗白鳥全集 第2巻 小説2』、随筆の全文は④『正宗白鳥全集 第27巻 随筆2』に掲載されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 文学史.文学思想史 (902 9版)
- 参考資料
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①片山由子『岡山ゆかりの作家たち』 近代文芸社,2001,198p. 参照はp.67.
②三宅昭三『泣菫小伝 10 泣菫と平尾不狐・正宗白鳥』倉敷 薄田泣菫顕彰会,2012,81p. 参照はp.29-44,56-66.
③正宗白鳥『正宗白鳥全集 第2巻 小説2』 福武書店,1983,558p. 参照はp.399-410.
④正宗白鳥『正宗白鳥全集 第27巻 随筆2』 福武書店,1985,524p. 参照はp.239-241.
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①片山由子『岡山ゆかりの作家たち』 近代文芸社,2001,198p. 参照はp.67.
- キーワード
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- 平尾不孤 正宗白鳥 交友 自然主義者
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2022040914421636696
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢, 高校生, 中学生
- 登録番号
- 1000324436