レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年12月14日
- 登録日時
- 2021/12/19 12:50
- 更新日時
- 2021/12/22 20:10
- 管理番号
- 県立長野-21-196
- 質問
-
未解決
轟太市(トドロキ タイチ)の詩について、
1、雑誌「くれなゐ」に掲載した詩がわかるか。
2、轟太市の著作集はあるか。
- 回答
-
1、雑誌「くれなゐ」に掲載した詩は確認できなかった。
当館所蔵の轟太市の著作集に掲載誌の情報がなく、「くれなゐ」の所蔵がないため照合もできなかっ
た。
雑誌「くれなゐ」について、国立国会図書館に「くれなゐ:同人短歌誌」を所蔵しているが、質問者
のいう雑誌と同一資料であるかは不明。
2、当館に所蔵の以下の資料を紹介する。
『風祭歌集』轟太一著 木莬書館 1975【N911/228】
『歌集轟太市遺歌集』轟太市著 2011【N911/1322】
昭和19年に『鮮童』という歌集を刊行しているが、当館に所蔵なし。
また、著作集ではないが轟太市作品の掲載が以下の資料にあるのであわせて紹介する。
『短歌ながの』轟太市編 長野県短人連盟【N911/142】第2集から第17集
- 回答プロセス
-
1 キーワード「轟太市」で当館蔵書を検索。
『風祭歌集』『歌集轟太市遺歌集』を見つける。
2 「くれなゐ」に掲載された作品があるか調べる。
『歌集轟太市遺歌集』の主な構成は、総合誌発表作、歌誌「原型」誌発表作、「原型」掲載エッセイ、
「短歌回顧」県下となっている。
(「短歌回顧」県下とは、昭和50(1975)年から平成19(2007)までの信濃毎日新聞文化面に轟太
市が執筆していた掲載記事)
『風祭歌集』には作品の掲載誌の情報がなかった。
3 轟太市の著作集について、上記2冊で以下の記述を確認する。
『歌集轟太市遺歌集』p.3 松坂弘氏著「追悼」
「轟さんには二冊の歌集『鮮童』(昭和十九年)『風祭』(昭和五十年)がある。『風祭』はわ
たしも頂戴しているが、これ以降三十数年歌集を刊行されなかった。(中略)
今回は、『風祭』以降の遺歌集の刊行と仄聞している。」
同資料p.367 轟太市の息子康弘著「あとがきのあとがき」
「自分の歌集出版については、実質的に「風祭」のみで頓挫。」
4 『鮮童』について当館蔵書を調べるが、所蔵なし。
5 調査の過程で『短歌ながの』を見つける。これは轟太市が昭和34(1959)年に設立した長野県短人連
盟の会員の作品を掲載した作品集。轟太市の作品掲載があるのは第2集から第17集。(当館所蔵の第1
集から第25集のうち、欠号の第18集から第20集は確認できなかった。)
同資料にも作品の掲載誌の情報がなく、「くれなゐ」に掲載していた作品は分からなかった。
6 雑誌「くれなゐ」について当館蔵書を検索。当館に所蔵なし。
国立国会図書館オンラインで検索すると、「くれなゐ:同人短歌誌」がヒットする。
質問者のいう「くれなゐ」と同一資料であるかは不明。
<轟太市について>
大正8(1919)年から平成21(2009)年。享年90歳。
長野県上水内郡大豆島村(現長野市大豆島)に生まれる。
京城師範卒業、朝鮮(韓国)松江里国民学校に奉職。帰郷後農業に従事。
昭和22(1947)年短歌人齋藤瀏賞受賞。昭和39(1964)年長野県歌人連盟常任理事。
昭和55(1980)年長野県教育委員文化功労章受章。
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911)
- 参考資料
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轟 太市/著 , 轟 太市. 風祭 : 歌集. 木菟書館.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I059197979-00 -
轟 太市/著 , 轟 太市. 歌集 轟 太市遺歌集. 轟 みどり, 2011-07.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I059081435-00
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轟 太市/著 , 轟 太市. 風祭 : 歌集. 木菟書館.
- キーワード
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- 轟太市
- くれなゐ
- 短歌
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000309258