レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年05月19日
- 登録日時
- 2011/05/19 14:12
- 更新日時
- 2014/12/16 09:40
- 管理番号
- 12733
- 質問
-
解決
次の項目に関する資料はあるか。(1 日本国内の魚食文化、2 香川県の魚食文化、3 海外の魚食文化、4 魚・海藻の栄養とそれが人間に与える影響(DHAやRHAについては特に知りたい。))
- 回答
-
当館に次のような資料を所蔵している。
1 日本国内の魚食文化
・『魚食文化の系譜』(松浦勉/[ほか]著 雄山閣 2009年)
[当館請求記号:38380 M31][資料の配架場所:一般資料]
・『江戸の俳諧にみる魚食文化』(磯直道/著 成山堂書店 2006年)
[当館請求記号:38380 Ⅰ7][資料の配架場所:一般資料]
・『魚食の民-日本民族と魚』(長崎福三/〔著〕 講談社 2001年)
[当館請求記号:B7 N39 1][資料の配架場所:文庫]
・『魚々食紀-古来、日本人は魚をどう食べてきたか』(川那部浩哉/著
平凡社 2000年)[当館請求記号:38380 K38][資料の配架場所:一般資料]
・『魚ばなれへの挑戦-魚食文化は生き残れるか 改訂増補版』
(21世紀の水産を考える会/編 成山堂書店 1993年)
[当館請求記号:6614 N1 3-3][資料の配架場所:書庫]
・『現代魚食考(丸善ライブラリー 109)』(成瀬宇平/著 丸善 1993年)
[当館請求記号:5963 N3 3][資料の配架場所:新書]
・ 『日本人と魚(さかな)-魚食と撈りの歴史』(長崎福三/〔著〕 はる書房 1991年)
[当館請求記号:38436 N1][資料の配架場所:書庫]
2 香川県の魚食文化
・『伝承写真館日本の食文化 10(四国)』(農文協/編 農山漁村文化協会 2006年)
[当館請求記号:K3838 N1][資料の配架場所:郷土資料]
香川の章 香川の食とその背景の節には、瀬戸内の沿岸漁業と水産加工業やため池利用の
淡水養殖といった魚食の文化を支える香川の漁業に関する記述がある。(71頁)
・『ヒネリの食文化誌-地域比較が明かす日本人の食』(加藤純一/著 プレジデント社 1995年)
[当館請求記号:K3838 K2][資料の配架場所:郷土資料]
第六章中国・四国 濃密な中・近世の変動を反映した食文化(161~183頁)には、色濃い魚食・
漁民系食文化と題する節(163~164頁)もあり、香川県含む瀬戸内海に面する各県の
魚食文化について知ることができる。
・『漁家・漁村の伝承行事とたべもの』(香川県農林部農業改良課/編・発行 1994年)
[当館請求記号:K3841 K3][資料の配架場所:郷土資料]
本書は、失われつつある漁家・漁村の伝統的文化を記録したもの。
食材として魚を使った料理についての記録により、魚食の文化を知ることができる。
・『聞き書香川の食事(日本の食生活全集 37)』(「日本の食生活全集 香川」編集委員会/編
農山漁村文化協会 1990年)[当館請求記号:K5960 N3][資料の配架場所:郷土資料]
本書は、大正の終りから昭和の初めころの食生活について、香川県内各地各地で聞き書きし
記録したもの。食材として魚を使った料理を知ることができる。
・『瀬戸内・黒潮海の幸』(集英社 1984年) [当館請求記号:K5960 Y1 4]
[資料の配架場所:郷土資料]
本書に、「魚食文化のながれ-ふるさとの食物誌」(大塚滋/著)の章がある。(125~129頁)
・『四国の衣と食』(市原輝士/他著 明玄書房 1974年)
[当館請求記号:K3830 I1 2][資料の配架場所:書庫]
本書の香川県の衣と食の章 食の四遊楽と行事の食物に、ハルイオ(春魚)、イカナゴの
イリダチ(94頁)が紹介されている。
3 海外の魚食文化
・『世界の魚食文化考-美味を求める資源研究(中公新書 1006)』
(三宅真/著 中央公論社 1991年)[当館請求記号:6646 M2][資料の配架場所:新書]
・「魚人気高まる欧米、中国-海外で買い負けるニッポン (特集 第一次さかな大戦--魚食大国ニッポンの黄昏)」
(『日経ビジネス(1571) 日経BP社 41~43頁 2010年12月20日 所収)
[当館請求記号:雑誌のため請求記号はない。][資料の配架場所:新聞・雑誌]
・「チーズ・魚醤・穀醤 世界の食文化とうま味 (特集 だしの真髄)」
(『水の文化 (33)』 ミツカン水の文化センター 4~9頁 2009年10月 所収)
[当館請求記号:雑誌のため請求記号はない。][資料の配架場所:新聞・雑誌]
・「図解 日本と世界の最新漁業事情 (魚食の危機-マグロだけじゃない、カツオ、ウナギ、カニも)」
(『週刊エコノミスト 85(41)』 毎日新聞社 22~23頁 2007年8月7日 所収)
[当館請求記号:雑誌のため請求記号はない。][資料の配架場所:書庫]
4 魚・海藻の栄養とそれが人間に与える影響
(1)DHAやRHA
魚油に含まれる高度不飽和脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)
について記述のある資料は、次のとおり。
なお、RHAについては、当館蔵書検索システムやNII(国立情報学研究所)論文情報ナビゲータ
CiNiiを用い、「RHA」、「魚」の二つを組み合わせてキーワドにし検索をしたが、図書、論文を
見つけることはできなかった。
また、『オックスフォード食品・栄養学辞典』(Arnold E.Bender,David A.Bender/著
五十嵐脩/監訳 朝倉書店 2002年)、『栄養学ハンドブック 第3版』(栄養学ハンドブック
編集委員会/編 技報堂出版 1996年)、『栄養・生化学辞典 野口忠/編著 朝倉書店 2002年)
に、RHAの項目はなかった。
[CiNiiのURL]http://ci.nii.ac.jp/
・『脂肪酸と健康・生活・環境-DHAからローヤルゼリーまで』(彼谷邦光/著 裳華房 1997年)
[当館請求記号:4914 K9][資料の配架場所:一般資料]
本書の1章4項が、海からの贈り物-EPAとDHAとなっている。(19~26頁)
・『EPAの医学-疫学・栄養学から臨床応用まで』(熊谷朗/著 中山書店 1994年)
[当館請求記号:4914 K3 2][資料の配架場所:書庫]
(2)水産食品の栄養全般
・『魚・貝・海藻の栄養機能-日本型食事のすすめ』(吉中礼二/著 恒星社厚生閣 1993年)
[当館請求記号:4985 Y18][資料の配架場所:一般資料]
・『水産食品栄養学-基礎からヒトへ』(鈴木平光,和田俊,三浦理代/編著 技報堂出版 2004年)
[当館請求記号:4985 S103][資料の配架場所:一般資料]
・『水産食品と栄養(水産学シリーズ 52)』(鴻巣章二/編 恒星社厚生閣 1984年)
[当館請求記号:6608 N1 1-52][資料の配架場所:書庫]
・『魚とつきあう健康法-現代海洋薬膳のすすめ』(鈴木たね子,大野智子/著 農山漁村文化協会
1997年) [当館請求記号:4985 S67][資料の配架場所:書庫]
- 回答プロセス
-
1 日本国内の魚食文化
「魚食」をキーワードに書名検索を実施。回答にある資料を所蔵していた。なお、魚食についての図書には「食生活-日本」といった
件名が付与されるが、この件名をもつ所蔵資料は多数にのぼり絞込みが容易でなく、「魚食」のフリーワード検索のほうが有効であった。
2 香川県の魚食文化
郷土資料の衣食住の習俗に関する資料をあたり、魚食文化につながる記述を求めた。
3 海外の魚食文化
海外の魚食文化については、『世界の魚食文化考-美味を求める資源研究(中公新書 1006)』以外に条件に合う図書が見つからず、
Ciniiにより「魚食」をキーワードに簡易検索を実施。その中から所蔵のある雑誌を紹介した。
4 魚・海藻の栄養とそれが人間に与える影響(DHAやRHAについては特に知りたい。)
レファレンス協同データベースの簡易検索窓で「栄養 魚」で検索。
東京都立中央図書館登録のレファレンス事例「都立図事-2004002803」「肉と魚について栄養学上の長所・短所(EPA、DHAなどについて)を
比較した資料と、魚と長寿の関係についての疫学的報告があるか。」の参考資料に、『魚・貝・海藻の栄養機能-日本型食事のすすめ』、
『脂肪酸と健康・生活・環境-DHAからローヤルゼリーまで』が紹介されていた。
そこで、当館蔵書検索システムでこれら資料に付与されている件名を調査。「水産物」「栄養」「脂肪酸」といった件名により検索を進め、
回答にあるような所蔵資料を紹介した。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 衣食住の習俗 (383 8版)
- 衛生学.公衆衛生.予防医学 (498 8版)
- 基礎医学 (491 8版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 魚食文化
- 水産物
- 栄養
- DHA(ドコサヘキサエン酸)
- EPA(エイコサペンタエン酸)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000086474