レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2020/10/31 16:30
- 更新日時
- 2023/12/28 17:47
- 管理番号
- 愛知県図-03421
- 質問
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トヨタ自動車の本社はいくつかの候補地がありながら、最終的に現在の豊田市に決定したのはなぜか。
- 回答
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トヨタ自動車が、碧海郡刈谷町(現・刈谷市)、知多郡大高町(現・名古屋市緑区)、知多郡東浦町、名古屋港付近、西加茂郡挙母町(現・豊田市)などの候補地から本社工場用地を選定した際の、各地の立地条件の適否を判断した経緯については、『トヨタ自動車20年史』をはじめとした社史【資料1】~【資料4】や、創業者の伝記【資料5】『豊田喜一郎氏』や、トヨタ自動車関連資料【資料6】~【資料8】、豊田市や刈谷市の自治体史【資料9】~【資料11】に記載されています。
そして、それらの資料で挙げられている挙母町に決定した主な要因を【資料10】では以下の7点にまとめています。
1.広大で低価格な用地取得が可能であったこと
2.三河鉄道(現・名古屋鉄道三河線)を利用した生産用設備・資材の輸送が可能であったこと
3.工場建設に適した強固な地盤があること
4.良質・豊富な地下水(矢作川の伏流水)を利用できること
5.矢作川水系の水力発電により、割安な電力を矢作水力から受電可能なこと
6.名古屋への通勤が不便な人や、農家の次・三男を雇用できること
7.衣ヶ原飛行場が飛行機事業に好都合であること
- 回答プロセス
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1.トヨタ自動車の社史(【資料1】~【資料4】)及び関連書(【資料5】~【資料8】)を確認
2.関連する自治体の市史(【資料9】~【資料11】)を確認
- 事前調査事項
- NDC
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- 企業.経営 (335)
- 個人伝記 (289)
- 中部地方 (215)
- 参考資料
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【資料1】トヨタ自動車工業株式会社社史編集委員会 編 , トヨタ自動車工業株式会社. トヨタ自動車20年史. トヨタ自動車工業, 1958.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000993304-00
(pp.45-46 「第1章 めばえ 第6節 挙母に工場用地買収」「工場敷地の決定」「挙母を選んだ利点」pp.47-48 「挙母町の熱意」)
〈当館資料ID:1101664780〉 -
【資料2】トヨタ自動車工業株式会社社史編集委員会 編 , トヨタ自動車工業株式会社. トヨタ自動車30年史. トヨタ自動車工業, 1967.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001112232-00
(pp.115-116 「第3章 わが社の創立 第4節 挙母工場の建設」「1 工場用地の決定」)
〈当館資料ID:1101664805〉 -
【資料3】トヨタ自動車/編集 , トヨタ自動車. 創造限りなく : トヨタ自動車50年史 [本編]. トヨタ自動車, 1987.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005611444-00
(pp.65-66 「1章 自動車事業への進出 1 自動車への道」「挙母に用地取得」)
〈当館資料ID:1108790787〉 -
【資料4】[トヨタ自動車/編] , トヨタ自動車. トヨタ自動車75年史 : もっといいクルマをつくろうよ 資料編. トヨタ自動車, 2013.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I047796574-00
(p.65 「第2章 自動車事業の確立 第2項 挙母工場の用地選定と建設計画」)
〈当館資料ID:1110665688〉 -
【資料5】尾崎正久 著 , 尾崎, 正久. 豊田喜一郎氏. 自研社, 1955.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001529036-00
(pp.109-114 「自動車製造事業法とトヨタ」)
〈当館資料ID:1101487522〉 -
【資料6】菅隆俊 [著] , 菅, 隆俊. トヨタ自動車工業株式会社挙母工場の建設. [菅隆俊], 1959.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I096736787-00
(pp.12-13 「第2章 挙母工場設立位置の状況」)
〈当館資料ID:1107741957〉 -
【資料7】豊田喜一郎 [著] , 和田一夫 編 , 豊田, 喜一郎, 1894-1952 , 和田, 一夫, 1949-. 豊田喜一郎文書集成. 名古屋大学出版会, 1999.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002819730-00
(p.242 「第4編 拳母工場の建設と完成」「[1]トヨタ自動車工業株式會社の創立と其の組織の特長」p.249 「[2]國産自動車工業建設の鼓動を聽く」)
〈当館資料ID:1107726530〉 , ISBN 4815803587 -
【資料8】創業者伝記編纂特命チーム 企画・編纂 , トヨタ自動車株式会社. 豊田喜一郎. トヨタ自動車, 2021.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I031403553-00
(pp.222-223 「第6章 挙母工場で量産に挑む 1 刈谷から論地が原へ」「挙母町の広大な論地が原に着目」)
〈当館資料ID:1111886549〉 , ISBN 9784990103026 -
【資料9】豊田市教育委員会 編集 ; 豊田市史編さん専門委員会 編集 , 豊田市教育委員会 , 豊田市. 豊田市史 3. 豊田市, 1978.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I071647038-00
(pp.753-755 「第5章 トヨタ自動車工業の創業と戦時下の生活 第2節 自動車工業の展開と推移」「1 トヨタ自工の操業開始と地域の変化 トヨタ自工の誘致」)
〈当館資料ID:1101467940〉 -
【資料10】新修豊田市史編さん専門委員会 編集 , 豊田市教育委員会. 新修豊田市史 4 通史編 近代. 愛知県豊田市, 2021.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I031873274-00
(pp.665-666 「第6章 戦時体制の構築と工業化 第3節 戦時経済と重工業化の展開」「豊田自動織機の挙母町進出」)
〈当館資料ID:1111951235〉 -
【資料11】刈谷市史編さん編集委員会 編集 , 刈谷市. 刈谷市史 第3巻. 刈谷市, 1993.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I096685367-00
(pp.603-604 「第4章 第二次世界大戦下の刈谷 第2節 軍需工業生産への転換」「トヨタ自動車工業株式会社の創立」)
〈当館資料ID:1106292650〉
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【資料1】トヨタ自動車工業株式会社社史編集委員会 編 , トヨタ自動車工業株式会社. トヨタ自動車20年史. トヨタ自動車工業, 1958.
- キーワード
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- トヨタ自動車
- 豊田喜一郎
- 挙母
- 豊田市
- 社史
- 立地
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000288838