レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20110606
- 登録日時
- 2011/07/21 02:02
- 更新日時
- 2011/07/21 15:09
- 管理番号
- B2011口頭0606
- 質問
-
解決
零戦(零式艦上戦闘機、ゼロ戦)の設計図を記載している資料はありますか。
- 回答
-
ご照会の事項について、以下のとおり回答します(【 】内は当館請求記号です)。
零戦の設計図を記載している資料(1)-(5)がありましたので、ご案内します。また、関連機関(6)がありましたので、参考までにご案内します。
(1)『零戦秘録』(ベストセラーズ 2001.7 【NC125-G181】)
防衛省防衛研究所図書館所蔵の海軍航空本部『零式艦上戦闘機取扱説明書』(昭和19年刊)の復刻版です。前半部には零戦の側面図のカラー図版や復元された零戦の写真、戦争時に米軍がとらえた零戦のモノクロ写真などがあり、後半部に4編にわたって「零式艦上戦闘機取扱説明書」があります。各編は、第一編は零式艦上戦闘機一一・二一型、第二編は零式艦上戦闘機三二型、第三篇は零式艦上戦闘機五二型、第四編は零式艦上戦闘機五二丙・五三丙・六三丙となっており、各編の内容は、1.概説、2.重量及び重心点、3.機体、4.発動機、5.兵装偽装、6.電気装置、7.機体取扱法、8.動力装置の取扱法、9.飛行に関する事項となっています。3.機体では胴体、主翼、尾部、降着装置、油圧装置、操縦装置、計器板、座席装置、発動機架、動力装置、拘捉装置等の設計図や構造図があります。
(2)『零式艦上戦闘機図面集』(原書房 1978 【NC125-93】)
昭和16年に海軍航空技術廠飛行機部が「零式艦戦図面集成」として海軍に提出した報告書の復刻版です。内容は零式艦上戦闘機二一型図面集となっており、零戦を製作する際に必要な設計図はほぼ網羅されています。本編は附表と附図に分かれており、附表には1.要目表や2.構造様式一覧表、3.重量表などの記載があります。折込の附図は94の項目に分かれており、1.全体組立三面図から始まり、主なものでは2-9は主翼、10-14は補助翼、31-34は胴体に関する図面になっています。
(3)『大図解零式艦上戦闘機』(野原茂イラスト・解説 グリーンアロー出版社 1995.12 【NC125-G8】)
第1章は各型変遷図、第2章は機体構造、第3章は機体の細部の写真集、第4章は基本塗装とマーキングとなっています。第1章では、零戦の変遷を機体の設計図とともに紹介していますが、全長の表示はありません。第2章では、A6M2、A6M5などを中心に胴体、主翼、尾翼などの骨組図・外鈑図や発動機の正面図・側面図・構造図などがあり、機体構造について図入りで詳細な解説があります。
(4)『航空機の原点精密図面を読む. 1』(松葉稔作図・解説 酣灯社 1994.3 【NC125-E80】)
『航空情報』【Z16-412】に掲載された精密図画の中から、第2次世界大戦時に活躍した戦闘機についてまとめた資料です。三菱A6M5零式艦上戦闘機五二型の側面図、上面図、正面図、下面図があります。
(5)『零戦』(光人社 1993.7 【NC125-E84】)
零戦について、写真を中心に紹介したものです。A6M2とA6M6c、A6M2-Nについて、1/50の縮尺のカラー版の精密図面があります。
(6)防衛省 防衛研究所(http://www.nids.go.jp/)
防衛研究所は、安全保障に関する基本的な調査研究、幹部自衛官その他幹部職員の教育および戦史に関する基本的な調査研究等を行っている機関です。防衛研究所内にある史料閲覧室では、明治期以来の旧陸・海軍の公文書類を約150,000冊(陸軍史料約57,000冊、海軍史料約36,000冊、戦史関連図書等約57,000冊)所蔵しています。詳細は、ホームページをご覧ください。
防衛研究所>資料閲覧室
インターネットの最終アクセス日は、2011年6月29日です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 航空工学.宇宙工学 (538)
- 参考資料
- キーワード
-
- 零戦
- ゼロ戦
- 零式艦上戦闘機
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000088850