レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年03月22日
- 登録日時
- 2012/04/19 09:30
- 更新日時
- 2012/04/19 09:30
- 管理番号
- C120303183702
- 質問
-
解決
中国が豊富な資源(石油、鉱物など)を獲得するために、インフラ整備などの援助を行っている資料を探しています。特に中東・中米・南米地域について。
アフリカ地域(主にスーダン)の書籍資料はたくさんあるのですが、上記の3地域について詳しく書かれた書籍が見つかりません。
- 回答
-
照会事項について回答します。(【】内は当館請求記号です。)
下記の資料(1)、(2)にお探しの内容が記載されていましたので、お知らせします。
(1)『中国のエネルギー動向 海外石油・天然ガス獲得の現状/中国のエネルギー産業の展望』ジェトロ 2006.7【DL151-H19】
pp.33-42 の「第1部 3.中国の石油・天然ガス調達の多角化 (3)受入国との関係」では、中国と石油・ガス生産国との外交関係が、簡潔にまとめられています。中国がホスト国との関係強化に、「二国間エネルギー協定」と「経済・財政援助等」を利用していることが記載されています。
p.35の「④シリア」では、2004年6月に、バシャル・アサド・シリア大統領が中国訪問時に石油とガスに関する二国間エネルギー協定を締結したこと、中国がシリアに低金利貸し付けを確約したことが、簡潔に記載されています。
(2)岡村志嘉子「太洋州・ラテンアメリカとの関係」(『中国年鑑』2009年版 中国研究所2009年5月 pp.130-132 【Z41-119】)
「中南米諸国との関係」(pp.131-132)には、中国が港湾や道路などインフラ整備関連投資を拡大し、資源の安定的な確保を目的として影響力強化を図っていることが記載されています。2008年11月5日、中国政府が「中国の対ラテンアメリカ・カリブ政策文書」を発表したこと、この方針を受け、胡錦濤主席のキューバ訪問時に、中国がキューバの港湾整備に資金提供し、キューバは中国にニッケルを提供することなどを盛り込んだ経済協力協定が締結されたことが、記載されています。
(調査済資料)
・郭四志『中国エネルギー事情』岩波新書 2011【DL71-J50】
・『中国の持続可能な成長 資源・環境制約の克服は可能か?』アジア経済研究所 2010.3【DC931-J4】
・横井陽一, 竹原美佳, 寺崎友芳『躍動する中国石油石化 海外資源確保と中下流発展戦略』化学工業日報社 2007.2【DL151-H22】
・郭四志『中国石油メジャー エネルギーセキュリティの主役と国際石油戦略』文眞堂 2006.3【DL151-H16】
・脇祐三『中東激変 石油とマネーが創る新世界地図』日本経済新聞出版社 2008.9.【DC264-J1】
・『中国年鑑』中国研究所1985-【Z41-119】2007年版~2011年版
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 工業基礎学 (501 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 中国 エネルギー
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000104934