レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005年10月21日
- 登録日時
- 2006/11/23 02:10
- 更新日時
- 2007/03/15 17:13
- 管理番号
- 島根斐川-郷土-2005-02
- 質問
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未解決
出雲弁で「しいやおい」もしくは「しいやあおい」という言葉に、「五十歩百歩」といったような意味があったと思うが、この語源が知りたい。
- 回答
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「しやおい」に「同等」という意味があることが、『島根県方言事典』でわかりますが、この語源については伝わっておらず不明です。
- 回答プロセス
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『島根県方言事典』p.290~291に「しやおい」の意味として「同等」と記載されていますが、語源の記載はありませんでした。
「出雲弁の泉」(WEB出雲弁事典 URL: http://www7a.biglobe.ne.jp/~izumobenn/ 2006.10.18.確認)と、『出雲のことば』(CD-ROM、湖西振興機構、2004)には、「しやおい」の記載自体がありません。
そこで、役場内の詳しい人に尋ね、さらに出雲弁についての著作もある藤岡大拙・斐川町立図書館協議会長/斐川・出雲弁保存会長にも尋ねてみましたが、わからないとのことでした。
- 事前調査事項
- NDC
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- 方言.訛語 (818 9版)
- 参考資料
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- 『島根県方言事典』 (広戸惇・矢富熊一郎・編、島根県方言学会、1963)
- 「出雲弁の泉」 (http://www7a.biglobe.ne.jp/~izumobenn/(2006.08.13.確認))
- 『出雲のことば』 (CD-ROM、湖西振興機構、2004)
- キーワード
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- 出雲弁
- 方言
- 語源
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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『島根県方言事典』には、収録地が掲載してあり、今回の同等という意味でのしやおいは、簸川(ひかわ)郡・出雲市(現在の斐川町と出雲市にあたる)となっています。また、協力者一覧も掲載しており、斐川郡内の協力者は、斐川村大字富村(とびむら:現在の斐川町大字富村)在住と記されています。
このように、現在の斐川町内でも使用されていた言葉とわかりますが、CD-ROM『出雲のことば』に掲載されていない(湖西振興機構は、斐川町と平田市(現・出雲市)・宍道町(現・松江市)で構成:平成16年度解散)ことから、既に使われなくなって久しい言葉ではないかと推測できます。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000031679