レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2024/02/07
- 登録日時
- 2024/03/02 00:30
- 更新日時
- 2024/03/21 11:49
- 管理番号
- 16790123
- 質問
-
未解決
横山又次郎氏が創案した古生物学用語の中で、アンモナイトの和名「菊石」という用語がある。
アンモナイトの模様(縫合線)が菊の葉の縁取りのような形をしていることから名付けられたらしいが、その和名の初出と、名づけに至った経緯が記載されている書名および記載箇所を知りたい。
- 回答
-
ご照会の事項について、「横山又次郎」「菊石」「アンモナイト」「Ammonite」などのキーワードを組み合わせて、当館所蔵資料およびデータベースを調査しました。
アンモナイトの和名である「菊石」の初出と、名づけに至った経緯が記載されている書名および記載箇所は確認できませんでしたが、関連する記載があったものとして資料1から資料3までをご紹介します。
また、調査の過程において、横山又次郎が著者ではございませんが、資料1から資料3までよりも前の年代に「菊石」という用語が記載されている資料4を確認しましたので、ご参考までにお知らせいたします。
末尾に*が付いている資料は国立国会図書館デジタルコレクション( https://dl.ndl.go.jp/ )インターネット公開資料です。
末尾に**が付いている資料は国立国会図書館デジタルコレクション( https://dl.ndl.go.jp/ )国立国会図書館内/図書館・個人送信限定資料です。
資料1
請求記号:ME553-6
タイトル:恐竜の王国 : 三畳紀・ジュラ紀・白亜紀 (双書地球の歴史 ; 5)**
著者:徳岡隆夫, 武井晛朔 著
出版者:共立出版
出版年月:1985.4
※p.32(23コマ目)に「横山又次郎(一八六〇~一九四二)は、(中略)また一八九四年には、アンモナイトの殻を菊の花にみたてて、日本語で”菊石”と名づけたが、この名称は、現在もよくつかわれている。」との記載があります。ただし、こちらの記載内容の出典は不明です。
資料2
請求記号:72-152
タイトル:化石学教科書 中巻*
著者:横山又次郎 編
出版者:富山房
出版年月:明28
( https://dl.ndl.go.jp/pid/831231 )
※pp.228-244(14-22コマ目)に「第二目 菊石類 Ammonoidea」という項目があり、菊石類に関する説明が記載されています。
資料3
請求記号:72-152
タイトル:化石学教科書 下巻*
著者:横山又次郎 編
出版者:富山房
出版年月:明30
( https://dl.ndl.go.jp/pid/831232 )
※「化石學語彙兼歐文索引」p.4(53コマ目)に「Ammonite 菊石」との記載があります。
資料4
請求記号:特24-569
タイトル:地質学新書 (普通学全書 ; 第22篇)*
著者:長浜兼吉 編
出版者:富山房
出版年月:明25.7
( https://dl.ndl.go.jp/pid/831300 )
※p.190(104コマ目)の第廿七圖の3に「菊石」の図が記載されているほか、本文中にも「菊石」という用語が複数記載されています。ただし、資料4における「菊石」がアンモナイトを指すかについては確認できませんでした。
[その他の調査済みデータベースおよびインターネット情報]
・国立国会図書館サーチ ( https://ndlsearch.ndl.go.jp/ )
・国立国会図書館デジタルコレクション ( https://dl.ndl.go.jp/ )
・CiNii Books ( https://ci.nii.ac.jp/books/ )
・CiNii Research ( https://cir.nii.ac.jp/ )
・J-STAGE ( https://www.jstage.jst.go.jp/ )
インターネットおよびデータベースの最終アクセス日は2024年2月6日です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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利用者への聞き取りから
・ネット情報を見ても、「氏がアンモナイトの和名を菊石と名づけた」ということしか分からず、出典が不明である。
・1890(明治23)~1894(明治27)年頃の、氏の著作に書かれているのではないかと推測される。
- NDC
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- 古生物学.化石 (457 10版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 横山又次郎
- 菊石
- アンモナイト
- Ammonite
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 科学技術(レファレンス)
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000346880