レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/11/09
- 登録日時
- 2023/12/02 00:30
- 更新日時
- 2024/02/22 10:37
- 管理番号
- 16100312
- 質問
-
未解決
江戸時代後期から明治時代にかけて、寺社の祭礼にて寄付が行われた際の文章(覚書やメモなど)を調べています。
そのような文章を掲載している文献はありますか。
- 回答
-
ご質問につきまして、江戸・明治時代の祭礼時の寄付に関する文献がまとまった資料は、見当たりませんでした。
しかし、関連する文書が個別の自治体誌や神社誌、寺院誌等に収録されている可能性があります。
そこで、資料の全文検索等が可能な以下のサイトを、キーワード「祭礼寄付」、「祭礼寄進」等で調査しました。
その結果の一例として、資料1から資料4までを参考としてご紹介します。
・国立国会図書館デジタルコレクション
URL:https://dl.ndl.go.jp/
・次世代デジタルライブラリー
URL:https://lab.ndl.go.jp/dl/
・Googleブックス
URL:https://books.google.co.jp/
・東京大学史料編纂所データベース検索
URL:https://wwwap.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/
東京大学史料編纂所が提供しているデータベースを横断的に検索することができます。
例えば、幕府政治・対外関係・朝幕関係、幕藩関係・社会・文化などの重要事件の一部の綱文(見出し)が検索できる「近世編年データベース」が検索対象となっています。
【 】内は国立国会図書館請求記号です。書誌事項末尾に◎を付した資料は国立国会図書館デジタルコレクション(国立国会図書館内/図書館・個人送信対象)資料です。
実際の寄付が行われた際の文書について、以下のようなものがあります。
資料1
田村貞雄 著『ええじゃないか始まる』青木書店, 1987.1【GB354-118】◎
https://dl.ndl.go.jp/pid/12282348/1/45
pp.83-87「IV 御鍬百年祭の展開 豊川周辺-「御鍬御祭礼」」
宝飯郡六角村の文書として、「慶応三年卯七月廿五日より廿六日迄 御鍬様祭り寄附帳 六角村」と書かれた寄付を入れる袋の写真が掲載されています。また、その寄付の内容についても言及があります。
その他類似する文書の名前と所蔵先について言及されています。
この他、江戸、明治期に祭礼の際に寄付が行われていたことを示す文書に、以下のようなものがあります。参考までにご紹介します。
資料2
青木茂 編著『尾道市史 : 新修 第5巻』尾道市, 1976【GC223-9】◎
https://dl.ndl.go.jp/pid/9573754/1/204
「第五章 近世末の経済混乱と巨商の没落」>「第三節 没落巨商の経営実体」中、pp.381-385に「万延元年庚申勘定書」が掲載されています。p.383に祭礼寄進として「金弐拾弐両壱歩 永拾一匁五分四厘」が計上されており、「家役、地子銀、寺院・神社諸祭礼、諸寄進、諸而出事一切」との記載があります。
資料3
執筆編集: 新発田市史編纂委員会『新発田市史資料 第5巻下』新発田市史刊行事務局, 1972【GC87-63】◎
https://dl.ndl.go.jp/pid/9536870/1/212
「茗荷谷民俗誌」>「二 村の社会生活」中、p.380「表51 部落階層と寄附の例」に「明治43年石上神社祭礼寄附(控書より)」の項目があります。
資料4
御殿場市史編さん委員会 編『御殿場市史 第3巻 (近世史料編)』御殿場市, 1976【GC128-32】◎
https://dl.ndl.go.jp/pid/9537278/1/87
「III 増田村」中、p.127に「安永二年祭礼寄進につき礼状」という文書の翻刻が掲載されています。この他にも、関連すると思われる資料はあります。
ウェブサイト最終アクセス日:2023年11月7日
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 宗教 (160)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 人文(レファレンス)
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000342788